「高齢者は不幸」もステレオタイプ

シカゴ大学社会学の研究者が
1972年から2004年までの間に18歳から88歳までの28000人を調査したところ、
歳をとるほど自分の人生はだんだんと好いものに感じられるようになるという結果が出た。

(同じ人をずっとフォローしたのではなくて、
 定期的にその時々にアメリカ国民の人口構成に応じたサンプルを抽出して
 その人たちに1対1の聴き取り調査を行ったということのようです。)

もちろん体の痛みとか苦しみとか愛するものとの死別は避けられないけれど、
歳をとるにつれて概ね人は自分が持っているものに満足するようになる、
それは1つには、年とともに大きな期待を持たなくなって、
自分のしてきたことを受け入れるようになるからだろう、と。

ノーベル賞は取らなかったけど、
 学校の先生だった自分もいいじゃないか」といったふうに。

(これ、ちょっといいセリフですね。「サイドウェイ」という映画を思い出しました。大人の映画でした。)

だいたい年齢が10歳上がるごとに幸福度は5ポイント上がったとのことです。
歳をとるにつれて悲しいばかり寂しいばかりになるというのは
現実とは違うステレオタイプに過ぎず、
そんなに歳をとることを恐れることはない、と。

誰か、この話、トランスヒューマニストの皆さんに教えてあげてください。



Despite myth, old age is the happiest time, says research
AP, the Indian Express, April 19, 2008