2010年12月27日の補遺

カナダ、ケベック州で知的障害のある男性Stephan Dufour(31)が、車いす生活の叔父(41)に強要されて叔父の寝室に首を吊れるようなセッティングの手伝いをし、自殺幇助の罪に問われていた06年9月の事件の裁判の上訴審で、無罪判決。自殺幇助罪が成立するには、相手の死を予測し、それを目的に行動していることが必要だが、Dufourは叔父からのコントロールを受けて行動したに過ぎず、知的障害のために抵抗できなかっただけで、叔父の死を望んでいなかった、との判断。
http://www.edmontonjournal.com/news/ASSISTED+SUICIDE+QUEBEC+APPEAL+STANDS/4014873/story.html

この判決を自殺幇助合法化への前例と捉えることに、Euthanasia Prevention CoalitionのAlex Shadenbergが警告を発している。:ケベック州のこのところの合法化ロビーの勢いはものすごいので、確かにShadenbergが懸念するように、これを事実上の合法化の第一歩として喧伝したい人たちは沢山いるのだろうな、と思う。
http://www.lifesitenews.com/blog/the-acquital-of-stephan-dufour-is-not-an-assisted-suicide-precedent-for-que?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+LifesitenewscomLatestHeadlines+%28LifeSiteNews.com+Latest+Headlines%29

米国で医療制度改正法案に盛り込まれた際には「死の委員会」だとの非難を浴びて削除された、終末期の延命治療放棄の事前指示書作成に向けた医師の関与への相談料が、メディケアの運用規則として復活。1月1日から施行。
http://www.nytimes.com/2010/12/26/us/politics/26death.html?_r=2&nl=todaysheadlines&emc=a2

12月30-31日、テルアビブ大学で国際障害学学会。基調講演の1つはAdrienne Ash。
http://www.distudisrael.com/

12歳とか13歳の子どもの盗みや器物損壊、けんか、イジメなどの問題行動は将来の重大な違法行為の指標となる、とモントリオール大学が2年間の追跡調査を行った結果をJournal of Child Psychology and Psychiatry誌に。例えば10代の間に、不法ドラッグを売る確率は6倍、ギャングのメンバーになる確率は9倍、武器を持ち歩くようになる確率は11倍、逮捕される確率は8倍に。:悩める親の参考に、というのだけど、なんだか最近、子どもたちの利益のためというよりも、親や社会の利益のための調査研究が多くなっているような……。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/211740.php