2012年10月5日の補遺

生活書院のHPに、重い自閉症で知的障害のある37歳男性の母親、福井公子さんによるWeb連載「障害のある子の親である私たち――その解き放ちのために」がスタート。:なかなか言葉にならない微妙なところを、ていねいに語ってくださっていて、ずしりと響きます。障害のある子どもを持つ母親たちが、決してきれいなだけじゃない本当の思いを、少しずつ語り始めようとしている。やっと……。嬉しい。特に「向精神薬」の最後の2行「私は、今日もまた息子に向精神薬を手渡すでしょう。そのことへの痛みと無縁でいないこと。それが息子のためにできることなのかもしれません」に共感。“アシュリー療法”の背景にあるパーソン論と結びついた合理主義や、「科学とテクノで簡単解決バンザイ文化」とその利権構造は、その「痛み」を「手放せ」と親や介護者にささやきかけてくるし、では、どこで線を引けるのかということを考えると、親と子ども、介護する者とされる者の権利の相克は本当にどこまでもヒリヒリと痛く、悩ましいのではあるけれど。
http://seikatsushoin.com/web/fukui01.html

カナダ、ケベック州の新政府、自殺幇助合法化めざす、と。:ケベック州の攻防も長い。その他の国や地域では医師会はたいてい反対のスタンスをとっているのだけど、ケベックの医師会は合法化推進の立場。
http://www.cjad.com/CJADLocalNews/entry.aspx?BlogEntryID=10446337



英国の映画監督Michael Winnerが余命1年半を宣告され、ディグニタスへ行って自殺するつもり、と。
http://www.standard.co.uk/news/celebritynews/terminally-ill-michael-winner-says-he-is-considering-suicide-at-swiss-clinic-8197233.html

人間の寿命が延びて新たな課題となっている、と国連。:それでもTH二ストたちは「フローフシ」を求める。あ、そうか、富裕層はそれで経済を回してくれるから「フローフシ」でよくて、貧困層の長生きの方が「課題」なのか。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/250989.php

抗がん剤が高価になるのは、ビッグ・ファーマの事実上の独占で自由市場になっていないため、との指摘。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/250910.php

日本。出生前検査の新指針年内作成へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121003/k10015472721000.html