また出たぞ、“A療法“批判が出るとネットで起こる怪現象

去年の2月に
“A療法”批判が出るとネット上で起こることというエントリーで指摘した怪現象が、
この度も、また繰り返されました。

おりしも、AJOB1月号にコメンタリーとともに掲載のDiekema&Fost論文
“Ashley療法”批判の大きなうねりを招いている時期です。

Fost vs Lantos のディベイト
いくつかのサイトで取り上げられているようです。



今度はMedicalという医療関連の掲示板サイト。

タイトルの hender は hinder という単語のタイプミスと思われ、
こういうことがどうしてAshleyの正常な発達を阻害するだろうか」。

長い記事の大半は、例によって2007年1月4日のAP通信記事のコピーです。

文末に、記事を書いた人(またはそれを装った人)の文章が数行あって、
どこかから拾ってきて継ぎ接ぎしたようなギクシャクした文章で
一応この人が批判的な立場であるかのように書かれています。

しかし記事タイトルは明らかに、批判に対する反論メッセージ。

この記事に寄せられたコメントが1つあるのですが、
こちらも摩訶不思議な代物で、

一応は批判的な立場で誰かがコメントしたように装われているものの、
記事最後の著者の数行と、ほとんど同じ言葉づかいとギクシャク文体で、
どう読んでも同一人物であることが一目瞭然です。

つまり、そういう「表向きを取り繕ってある部分」は
取り繕っている体裁だけだから、どうだっていいのでしょう。
この記事を再掲することが目的のようだから。

それにしても、
なぜ、いつも、Lindsey Tannerによる、このAP記事なのか――。

たぶん、親の目的をQOLの維持向上として説明していて、
多くのメディア記事や医師の論文のように「在宅でずっと介護するため」と
親が言ってもいない理由と取り違えて(すり替えて)いないことなど、
親がブログで説明している内容を比較的、正確に書いているからではないか……というのが
今のところ私の推理。

もう1つは、記事の内容は本当のところは大して意味はなく、
なんども07年の記事を再掲するのは、第1段落の最後にある
この問題を議論しよう。家族のブログを読もう」というメッセージを
送りたいからではないか、

つまり、相変わらず
医師の書いていることからだけでは本当のところは分からないのに、
ちゃんと親の書いていることを読んでくれれば理解してもらえるのに……と
ジリついている人がいるんだろうな……というのも、私の推理。

しかし、そういう人がいるとして、
こんなふうに、いつも前とは違うサイトに同じ記事を再掲させることができるというのは、
いったい、どういう背景や影響力なんだろう。

しかも科学とテクノ系のサイトばっかり――。