Obama大統領、今日、国連障害者権利条約に署名
以下の The United States International Council on Disabilities(USICD) のリリースによると、
大統領の署名後、上院議会で批准に向けた検討・協議が行われることに。
USICDのメンバーで米国障害者法(ADA)の著者でもあるTony Coehio氏は
ちょうどADA法が成立して19年目の記念の週は署名にふさわしいと。
ちょうどADA法が成立して19年目の記念の週は署名にふさわしいと。
USICのExecutive DirectorであるDavid Morrissey 氏は
「アメリカ社会に障害者の完全な平等、アクセス、インクルージョンを求める運動にとって
これは歴史的な日である」と。
「アメリカ社会に障害者の完全な平等、アクセス、インクルージョンを求める運動にとって
これは歴史的な日である」と。
Americans With Disabilities Applaud President Obama’s Intention to Sign the Convention on the Rights of Persons With Disabilities
PRNeswire, July 21, 2009
PRNeswire, July 21, 2009
このように国際的に進んでいるように見える障害者の人権を確認する動きが
その一方で着実に進んでいるとして思えない医療における障害者の切捨てと、
そして、その動きに主導されて社会全体に共有されていく
「障害のある生はQOLが低すぎて生きるに値しない」との価値判断とに、
果たして何らかの形で繋がっていくのか、
繋がっていくとしたら、どういう形で影響していくのか、
そして、その動きに主導されて社会全体に共有されていく
「障害のある生はQOLが低すぎて生きるに値しない」との価値判断とに、
果たして何らかの形で繋がっていくのか、
繋がっていくとしたら、どういう形で影響していくのか、
それとも、それはそれ、これはこれ、というふうに
両者はそれぞれ無関係に、断絶したままなのか……。
両者はそれぞれ無関係に、断絶したままなのか……。
例えば、Obama大統領が進めようとしている医療改革に
功利主義のコスト効率による配給医療が導入された場合に、
重症障害者はそれによって切り捨てられることになるのだろうけれど、
それは障害者が医療を受ける権利を侵害することにはならないのか。
功利主義のコスト効率による配給医療が導入された場合に、
重症障害者はそれによって切り捨てられることになるのだろうけれど、
それは障害者が医療を受ける権利を侵害することにはならないのか。
「重い障害のある人の生は苦しいばかりで生きるに値しないから
治療を停止して死なせてあげるのが本人の最残の利益」だという
米国のリベラルな生命倫理お得意の「最善の利益」論が社会に共有されていけば
それはもはや医療を受ける権利の侵害とは見なされなくなる。
治療を停止して死なせてあげるのが本人の最残の利益」だという
米国のリベラルな生命倫理お得意の「最善の利益」論が社会に共有されていけば
それはもはや医療を受ける権利の侵害とは見なされなくなる。