”乳房芽”を巡る疑惑

遺伝子診断でA事件と矛盾するDiekema発言

以前にお知らせしたように、 今年の第4回シアトル子ども病院生命倫理カンファレンスは 小児における遺伝子診断をテーマに7月25,26日の開催。 今頃かの地ではカンファまっただ中というところでしょう。 (上記リンクにリアルタイムのWebcastがあります…

A事件に「小児乳房切除の倫理」Dr. Sobsey再び

先日、カナダの教育心理学者Sobsey氏がAshley事件での乳房芽の切除について 実は乳房切除そのものであると指摘しましたが、 同じブログで今度は 小児の乳房切除についての文献を当たって 知的障害を理由にAshleyに行われた乳房切除は倫理的に正当化できない…

A事件「乳房芽切除」に疑義を呈するブログ記事

このところ久しぶりにAshley事件に関する論文が2つ続いています。 多くの人がもはや興味を失ったばかりか忘れ去ってしまったかのように思える今 なおこの事件に興味を持っている研究者の方もあるというのが嬉しい。 まず、そのうちの1つ。 カナダのAlberta…

Diekema医師のウソと、そこから見えてくるもの

2004年にアシュリーに対して「何が行われたのか」について、最も気になる点は、やはり論文では2つのことが行われたとする医師らの発言と、ブログで3つのことが行われたとする両親の発言の食い違いでしょう。 医師らの発言を資料で詳細に追っていると、…

医師らはやっぱり”乳房芽”など認めていなかった

WPASの調査報告書を読み返していたら、 「医者も知らない”乳房芽”?」に関連して、面白い発見がありました。 Exhibit Lとして報告書に添付されている2004年5月5日の倫理委員会の記録では、「乳房芽」という言葉は一切使われていないのです。ここでは「…

医者も知らない”乳房芽”?

「乳房芽」という言葉は、この件を巡って、まるで誰でも知っていて日常的に使われている言葉でもあるかのように使われていますが、本当のところ、どの程度広く認知された言葉なのでしょうか? 私は知りませんでした。この事件のニュースに触れるまで、見たこ…

医師らの論文にはマヤカシがある その2

引き続き、論文のおかしな点について。 F?鴫蠅寮攴釮砲弔い討蓮一切触れられていない。 この点は既に多くの人が指摘しているところですが、論文は乳房芽については一切触れていません。倫理委員会の検討について書かれた一説でも、倫理委員会は「成長抑制と…