2011-02-23から1日間の記事一覧

2011年2月23日の補遺

カナダの生後1歳1カ月の男児Joseph Maraachi君めぐる「無益な治療」訴訟で、両親が敗訴。人工呼吸器をずっとはずさないでくれというのではなく、Joseph君が助からないことは両親も受け止めて、せめて家に連れて帰って死なせてやりたいから気管切開をしてほし…

「現代思想2月号 特集 うつ病新論」を読む 3: 社会と医療の変容と「バイオ化」

この特集には、社会学者の樫村愛子氏のほかに、もう一人、 「安易な薬物療法」を取り上げ、その背景情報を詳細に調べて書いた人がいる。 もちろん精神科医ではなくジャーナリストの粥川準二氏。 「バイオ化する社会 うつ病とその治療を例として」。 これが、…

「現代思想2月号 特集 うつ病新論」を読む 2: 精神医療の変容と薬物療法

この特集で目からウロコだったのは、 斎藤環氏のいう「操作主義」が精神科臨床にまで及び診断文化そのものが変容している、と いろんな人がいろんな言い方で指摘していること。 その象徴として何人もが「操作的診断基準」と呼んで言及しているのが 米国精神…

「現代思想2月号 特集 うつ病新論」を読む 1: 社会の病理と精神医療の変容

この前、出張先でふらっと入った本屋で見つけて、なんとなく購入、 ホテルで読み始めたら面白くて、一気読みになった。 現代思想 2011年2月号 特集 うつ病新論 双極Ⅱ型のメタサイコロジー もちろん、デリダだハイデガーだフーコーだラカンだガタリだドゥルー…