2012年10月29日の補遺

豪の障害のある子どもを持つ母親が支援サービス充実を訴えている。:こういう記事でいつも思うのは、日本とのベースラインの違い。この母親が「足りない」と言っている状況というのは「町にレスパイト・センターが1つしかなくて、それも高齢者の介護者と一緒に利用するということになっている」「3か月に1回週末に利用できるだけ」。今は受けられなくなったけど、以前は週日は、学校から帰ってくるスクールバスのバス停に迎えに行ってから午後3時半から5時半まで世話をしてくれる人が来てくれていたという。
http://www.frasercoastchronicle.com.au/news/frustrated-mum-pleads-for-better-care-options/1599822/




英国野党労働党の党首Ed Millibandが与党の障害者に対する差別意識を批判。特に医療における差別解消の必要を訴え。:この記事はなるべくならエントリーにしたいと思いますが。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/oct/29/ed-miliband-time-mentally-ill?CMP=EMCNEWEML1355

日本。ADHD薬、成人からでも適応 国内初、米系企業に承認 イーライリリーのストラテラ
http://www.asahi.com/business/update/1024/TKY201210230796.html

世界腫瘍学フォーラムで、癌治療研究の行き詰まり懸念。数年前には新薬開発や遺伝子研究によるオーダーメイド治療への期待が高かったが、せいぜい数カ月の延命効果どまりで、なによりも治療そのものが高価すぎて先進国でも使いづらい。:最先端医療って、研究開発の国際競争がどんどん激化しては各国ともに生き残りをかけて膨大な資金を投入するしかなくなっていく一方で、そうして開発される治療法はほとんどの民草には利用不能の無縁なものとなっていくことの矛盾。iPS細胞研究も同じだと思うのだけれど、それでも研究資金を投入せず国際競争から撤退するという選択肢はとれない。特許獲得競争に負ければ、今度は技術利用に莫大な金を投入することを迫られるから。でも、そうしてどんどん貧乏になっていく国は社会保障費をカットするしかなくなるわけだから、一般の国民はむしろ通常の医療すら奪われていく方向なんじゃないか……と思うことがある。 ⇒ 事業仕分けの科学研究予算問題から考えること(2009/12/12)
http://www.guardian.co.uk/society/2012/oct/28/targeted-cancer-drugs-expectations-experts

国労働者のうち約500万人が生活するに十分でなく、5世帯に1世帯は生活水準が「ショッキング」なほど低い。:世界中が既に貧困の連鎖に陥っているような気がする。人口の1%が富を独占し99%にカネが分配されない世界で、各国家とも機能不全に向かっているというのに、世界のさまざまなシステムだけは旧態依然のまま、今だに機能しているようなフリだけ維持されている……みたいな。
http://www.guardian.co.uk/society/2012/oct/29/five-million-britons-living-wage



国連から児童労働に関する報告書。問題に取り組まなければ、8年後には1億9千万人の児童労働者。
http://www.guardian.co.uk/world/2012/oct/29/un-eliminate-child-labour-2020



知的障害の関連遺伝子。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/252016.php

人生への満足もうつ病にも関連遺伝子。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/252018.php

遺伝病のような有害遺伝子にも、ある段階では利益があって、だからこそ進化の過程で生き残っている。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/252029.php

日本。講演:「尊厳死」法制化の底流を探る by川口有美子さん。12月4日(火)18:30~20:00 早稲田大学戸山キャンパス33―2号館2階 第1会議室 参加費無料 予約不要
http://www.f.waseda.jp/k_okabe/forum/121204.html