Diekema & Fost 論文を読む 2:ホルモン療法の期間を修正

私は英語でも日本語でも書いているのだけど、なぜか他には誰も触れない、
しかし相当重大なウソなのですが、

2006年のDiekemaらの論文はAshleyのホルモン療法の期間を
実際よりも約1年間短く報告しています。

おそらく論文を書いた時点では、親がブログを立ち上げるなど想定外だったから
そのウソがばれることなどないはずだと思い込んで書いたものでしょう。

しかし、父親がブログで詳細を明かしてしまったところ、
親は2007年1月に「2年半やって、ちょうど終わったところ」と書き、
2006年10月に「現在、1年とちょっとやったところ」と書いた医師らの論文との間には
約1年間の開きがあったのです。

それをどこかで修正する必要を感じていたのでしょう。
今回の論文で、Diekema医師はホルモン療法の期間を「2年半」と報告しています。

しかし、それならば、なおのこと、なぜ2006年の論文では
「現在1年とちょっと」と書き、大きくチョロまかしたのか。

Diekema医師は、今頃になって「2年半」と書くならば、
なぜ2006年論文では1年ちょっとと書いたのかを説明する責任があると思う。

いまになって「2年半」と訂正することは
2006年段階でウソをついたと認めているに等しいのだから――。