2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

SavulescuとSingerが「犯罪者は脳が決める。科学とテクノで犯罪予防を」3:リアクション

前の2つのエントリーのPeter Singerの「道徳ピル」の話題は いつもお世話になっているBioEdgeブログを経由して読んだもの。 BioEdgeには登録すると週一(たぶん)で届くニュースレターがあって、 管理者のMichael Cookからのちょっとしたメッセージや解説が…

SavulescuとSingerが「犯罪者は脳が決める。科学とテクノで犯罪予防を」 2

前のエントリーの続きです。 Are We Ready for a ‘Morality Pill’ Peter Singer and Agata Sagan NYT, January 28, 2012 ざっと、この記事の概要を以下に。 去年10月、中国で車に轢かれた2歳の子をみんなが見て見ぬふりで放置していった事件があったが、こう…

SavulescuとSingerが「犯罪者は脳が決める。科学とテクノで犯罪予防を」 1

まず、前置き段階の話。 1月6日、親戚のお通夜から帰ってきて 始めて間もないツイッターのTLをお気楽にざっと見していたら 森岡正博先生のツイッターでJulian Savulescuが東京に来ている、と知った。 どうやら翌7日に東大のカンファでSavulescuが講演し、 そ…

2012年2月3日の補遺

豪の緩和ケア・ナースが、死に行く人がよく口にする最後の悔いについて本を書いている。①周りの期待に応えるんじゃなくて勇気を出して自分に正直な人生を生きればよかった、②あんなに働くんじゃなかった(特に男性)、③勇気を出して正直な気持ちを言えばよか…

「介護」「障害のある子どもを持つ親であること」を巡るツイート 4: 2012年2月2日~3日

昨日、今日と、また ツイッターで「介護者の立場」で沢山つぶやいてしまったので、 以下に取りまとめ。 ――――――― 「ケアの社会学」を読んでから、介護される者の権利と介護する者の権利には序列があるのか、そも「権利」が「優先順位」になじむのか、というこ…

脳刺激法のエンハンスメント利用を巡ってSavulescu

サビュレスキュがオックスフォード大学のサイトで仲間とやっている「実践倫理」というブログで TDCS(transcranial direct current stimulation 経頭蓋的磁気刺激法 )について書いている。 TDCSについては 金井さんというニューロサイエンス研究者の方のブ…

「熱帯病撲滅」で、ゲイツ財団の元に英米政府、世銀、ビッグファーマ13社が集結

リーシュマニア原虫感染症、リンパ系フィラリアなど これまでネグレクトされてきた10の熱帯病と取り組むべく、 ゲイツ財団の元に、英・米・アラブ首長国連邦の各政府、世界銀行、それから グラクソ、サノフィ、ノヴァルティス、ファイザー、メルク、エーザ…

フランスの治療差し控えと緩和ケアに関する日経メディカル記事

昨日“無益な治療”差し控えは義務へ:「無酸素脳症新生児に蘇生25分はやり過ぎ」病院に賠償命令(仏)というエントリーで 末尾に昨年12月27日の日経メディカルのフランスに関する記事をリンクしたのですが、 会員登録した人でなければ読めないので。(文字数…