2009-05-30から1日間の記事一覧

2009年5月30日の補遺

アスピリンを常用したからといって心臓麻痺と脳卒中の予防になるのは、既に発作を起こした既往歴のある人だけ。このところ、健康な人もスタチンを飲め、アスピリンを飲め、と姦しかったから。ほら、やっぱり科学者の言うことはコロコロ変わる……というか、仮…

「2つの認知系のせめぎあい」説から「当事者性という溝」を考える

前々回のエントリーで引用した こびと症の人とジャーナリストの論争から 個人的な体験について考えたこと。 ずっと昔、娘がお世話になっている身障センターの整形外科の先生方が 子どもの障害を知ったばかりの親が集まる母子入園での診察で まだ動揺の大きな…

「2つの認知系のせめぎあい」説から「科学とテクノロジー万歳文化の世論誘導」を考える

前のエントリーの続きになります。 もう1つ、スタノヴィッチが挙げた2つの認知系のせめぎあいの例で 「お、面白い」と思ったのは、 進化的に都合がよいように組み込まれた自律的認知系TASSでは 正方向の情報は受け入れやすく、負の方向の情報は受け入れにく…

「2つの認知系のせめぎあい」説から「障害者が異様に見えるのは自然」を考える

「心は遺伝子の論理で決まるのか -二重過程モデルで見るヒトの合理性―」 キース・E・スタノヴィッチ、椋田直子訳 みすず書房、2008 なぜ読もうと思ったのか、もう覚えていないのだけど、 県立図書館にリクエストしておいたのが、すっかり忘れた頃になって届…