2013年4月27日の補遺


補遺で追いかけてきたカナダのSusan Griffithsさん、ついにDignitasで幇助自殺。敢えてスイスへ行く前からメディアに露出し、逐一を報道させつつ、カナダ議会に対して法改正を求めた。「自国で自殺幇助を受けられるんだったら、こんなに早くスイスへ来なくても、もう何年か生きられたし、生きたかったのに」という訴えは、かつて英国のDebby Purdyさんが使った論法と全く同じ。法務大臣は揺るがず。メディアは家族や友人に囲まれてのGriffithsさんの死を情緒的な美談に仕立て上げて流しまくっている。それに対して、人権団体からメディアへの批判や、保守派から論考など。余裕があったら、来週どこかで概要取りまとめたいけど。
http://www.cbc.ca/news/canada/manitoba/story/2013/04/25/mb-carreiro-swiss-assisted-suicide.html
http://www.cbc.ca/news/canada/manitoba/story/2013/04/25/mb-assisted-suicide-debate-reopened-winnipeg.html
http://www.cbc.ca/news/canada/manitoba/story/2013/04/24/mb-susan-griffiths-assisted-suicide-final-blog.html?cmp=rss
http://canadaam.ctvnews.ca/assisted-suicide-debate-reignited-with-death-of-canadian-in-switzerland-1.1254921
http://www.winnipegfreepress.com/local/rethought-my-stance-martin-says-204810241.html
http://www.calgaryherald.com/opinion/columnists/Martinuk+Your+right+impacts+everyone+right+live/8296633/story.html
http://www.lifesitenews.com/news/human-rights-organization-criticizes-media-orgy-over-disabled-womans-suicid/

スイスで大規模な調査研究が予定されており、DignitasやExitなど自殺幇助機関がずらりとそろって、それに反対する記者会見。そんな調査をやったら、自殺幇助の規制強化に繋がるじゃないか、といって。:その論理って、『信頼の条件』の著者がいう「循環論理」。
http://www.swissinfo.ch/eng/swiss_news/Suicide_organisation_criticise_public_research.html?cid=35627762
http://www.necn.com/04/25/13/Swiss-groups-fear-study-undercuts-assist/landing_nation.html?&apID=b8d917c1026741db9f0c95152820aef7

LAタイムズに、病人に向かって言ってはいけないことを言わないために、自分とその人の関係を整理するためのヒントを、という趣旨のOp Edがあるんだけれど、その整理のために書かれた図が、ほぼ『環状島』。『環状島』ほど深い考察ではもちろんないけど。
http://www.latimes.com/news/opinion/commentary/la-oe-0407-silk-ring-theory-20130407,0,2074046.story

ザッカ―バーグ、IT長者を政治勢力として結集へ?(2013/4/8)の続報。続々とIT長者がザッカ―バーグの下に結集ちう。:これをものすごく恐ろしいことだと感じてしまうのは、私がヘンなの? 私にはモロこういう話に見えるんだけれど ⇒ 「有権者の代表による政府が制する世界」vs「利益志向の企業とスーパーリッチが制する世界」(2013/4/25)。
http://news.cnet.com/8301-1023_3-57581567-93/zuckerbergs-political-action-group-adds-ballmer-gates/

ゲイツ財団のポリオ撲滅運動には、このところ各国政府や要人や大富豪たちが続々連携を表明している。この記事は Carlos Slimとの協力関係について。
http://www.nagalandpost.com/ChannelNews/International/InternationalNews.aspx?news=TkVXUzEwMDAzNjU2Ng%3D%3D-FIEK%2BQyv7Cc%3D

英国の麻疹の流行を受け、Lancet最新号はワクチン関連論文多数。義務化を検討する声も。
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2813%2960908-3/fulltext?elsca1=ETOC-LANCET&elsca2=email&elsca3=E24A35F

Lancetの途上国の医療関連で一番気になるのは、これ。途上国で学齢前の子どもにビタミンAのサプリを飲ませたら、死亡率が低下した、という大規模治験 DEVTA
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2813%2960600-5/fulltext?elsca1=ETOC-LANCET&elsca2=email&elsca3=E24A35F


2007年にワクチンの副作用で未熟児に呼吸障害が起こる可能性について論文が出ていた。専門的すぎて、読む気にならないけど。
http://www.vaccine-tlc.org/docs/31198987.pdf

1歳児の汗を調べたら、後で攻撃的な傾向を見せる子どもが判別できるんだとか。:こういう研究がどんどん増えてきた。こういう情報が集められて、一体どこへ向かうのか、不気味。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/259575.php

新生児の胎盤血を調べれば、自閉症になるリスクが分かる、というのも。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/259676.php

英国で競馬の馬のドーピング・スキャンダル。
http://www.guardian.co.uk/sport/2013/apr/23/godolphin-trainer-horse-doping

ちょっと前から言われていたけど、英国で整形外科医療への規制強化が求められている。
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2013/apr/24/cosmetic-surgery-crackdown-needed-nhs

英国の社会保障カットがどんどん進む。障害者手当もカット。
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2013/apr/24/disability-ruling-new-depths-dishonesty

日本。出来高払いの弊害を考えるー介護報酬の複雑化から見える問題点
http://www.tkfd.or.jp/research/project/news.php?id=1134

日本。医療費負担で麻生副総理「暴飲暴食で糖尿病のツケ払うのは不公平だ」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130425/stt13042508440001-n1.htm

日本。再生医療推進法:きょう成立 財源の議論、乏しく 「近年の医療費高騰は医療技術の進歩が要因だ。10年度の国民医療費は対前年度比3・9%増で、うち2・1%分が医療の高度化による」。これをちゃんと書くメディアは少ない。
http://mainichi.jp/select/news/20130426mog00m010003000c.html

NYT社説委員会。安倍総理に向けて、過去の傷口を広げるのではなく、アジアの民主主義のリーダーとしての役割を果たせ、と。
Japan's Unnecessary Nationalism: Instead of exacerbating historical wounds, Prime Minister Shinzo Abe should focus o