アイルランドのFleming訴訟・高裁判決「自殺幇助規制緩和はパンドラの箱」
補遺で追いかけてきたように、
そのFleming訴訟は、
英国でDebbie Purdyさんが08年に起こしたのと全く同じ趣旨のものです。
(詳細は文末にリンク)
英国でDebbie Purdyさんが08年に起こしたのと全く同じ趣旨のものです。
(詳細は文末にリンク)
そのFleming訴訟の高裁判決の内容について概要を取りまとめた記事があったのですが、
特に英国のPurdy訴訟との対比で印象的なので、概要を以下に。
特に英国のPurdy訴訟との対比で印象的なので、概要を以下に。
判決は1月10日。
どんなに厳格なセーフガードを設けたとしても、
「高齢者、障害者、貧しい人々、望まれない人々(the unwanted)、
拒絶された人々(the rejected)、孤独な人々、衝動を抱えた人々、
経済的に困窮する人々、情緒不安定な人々が、
自分は家族や社会の重荷になっているという思いから逃れるために、
この選択肢を利用するのを防ぐことは不可能であろう」
「高齢者、障害者、貧しい人々、望まれない人々(the unwanted)、
拒絶された人々(the rejected)、孤独な人々、衝動を抱えた人々、
経済的に困窮する人々、情緒不安定な人々が、
自分は家族や社会の重荷になっているという思いから逃れるために、
この選択肢を利用するのを防ぐことは不可能であろう」
Absolute ban on assisted suicide is justified to protect the vulnerable
The Irish Times, January 21, 2013
The Irish Times, January 21, 2013
(もっとも高裁判決では同様に「法改正は議会の仕事」とPurdyさん敗訴だった)
【Debbie Purdy訴訟関連エントリー】
MS女性、自殺幇助に法の明確化求める(2008/6/27)
親族の自殺協力に裁判所は法の明確化を拒む(2008/10/29)
自殺幇助希望のMS女性が求めた法の明確化、裁判所が却下(2009/2/20)
Debby PurdyさんのBBCインタビュー(2009/6/2)
Purdyさんの訴え認め、最高裁が自殺幇助で法の明確化を求める(2009/7/31)
Purdy判決受け、医師らも身を守るために法の明確化を求める(2009/8/15)
法曹関係者らの自殺幇助ガイダンス批判にDebbie Purdyさんが反論(2009/11/17)
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【ガイドライン関連エントリー】
DPPの自殺幇助に関する起訴判断のガイドラインを読む 1(2010/3/8)
DPPの自殺幇助に関する起訴判断のガイドラインを読む 2(2010/3/8)
英国の自殺幇助ガイドライン後、初の判断は不起訴(2010/3/26)
警察が「捜査しない」と判断する、英国「自殺幇助起訴ガイドライン」の“すべり坂”(2011/7/15)
DPPの自殺幇助に関する起訴判断のガイドラインを読む 1(2010/3/8)
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