「肥満の人にGPがエクササイズを処方、テクノで見張り、サボったら福祉給付は差し止め」提言(英)

この4月に地域住民のウェルビーイングと保健衛生の責任が
NHSから地方自治体に移されることを受け、

保守系Westminster自治体 と、
地方自治体情報ユニットというシンクタンク
A Dose of Localism: the Role of Councils in Public Healthという報告書を刊行。

福祉の受給者で肥満している人にGP(一般医)からエクササイズを指示(処方)させ、
スマートカードなどの新興テクノロジーを使って
個々の受給者のエクササイズ施設の利用状況をモニターし、
十分な努力が認められなければ給付を差し止める権限を
地方自治体に認めるよう提言。

すでに地方自治体によっては
GPに水泳やヨガ、ジムやウォーキング・クラブなどを「処方」させていることもあるとか。

Obese and unhealthy people could face benefit cuts
The Guardian, January 3, 2013/01/04


記事タイトルからは、
「肥満である」ということと「健康でない」ということが等価に扱われている印象も。


この記事にはコメントが多数寄せられていて、
ざっと見で目についたのは

「福祉の世話になっておきながら
肥え太って家でダラダラしてんじゃねーよ」みたいトーンのものと、

「運動しろと言うからには、受給者の施設利用は当然タダにしてくれるんだろうね」という
こちらは至極まっとうな疑問。


【追記】
今夜のニュースにはこんなのも。

労働党は福祉受給者に甘いという与党からの批判をかわすべく、
2年以上失業状態にある25歳以上の成人は
政府が与える仕事に6カ月以上つかなければならないとするプランを
影の福祉相 Ed Ballsが提案。
(頭の部分しか読んでいないので細部は?)


【追追記】
追記のついでに、
このエントリーをアップした後に頭に浮かんだこととして、

貧しいからこそ、栄養価の高い食事が取れなくて
高カロリー高脂肪食で肥満になる、ということだってある……と思うんだけど、
それが本人が痩せる努力をしていない自己責任となり、ペナルティの対象になるのかぁ……と。