「現代思想」6月号に、カトリーナ安楽死・死の自己決定権、無益な治療論について書きました

【5月28日追記】
現代思想」6月号が手元に届き、
私の記事に一か所だけ校正ミスを発見したので、以下に訂正を。

191ページ 4行目の
「14年間も寝たきりでなければ」 ⇒ 「14年間も部屋で寝たきりでなければ」

その2行後の
「何故この母子に14年間も部屋で適切な支援が届けられなかったのか」

     ↓
「何故この母子に14年間も適切な支援が届けられなかったのか」



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特集の内容は以下。

特集=尊厳死は誰のものか 終末期医療のリアル
【討議 Ⅰ】
生きのびるための、女子会 / 川口有美子+大野更紗
【当事者】
生きよ。生きよ。 在宅人工呼吸療法の黎明期を生きた男の遺言 / 長岡紘司 [解題=川口有美子]
死に向けた 「自己決定権」 の異様さにおののくこと
 尊厳ある生をすべての人に保障する社会を求めて / 山本眞理
【エッセイ】
看取りの医療とは・・・・・・ / 町亞聖
尊厳死法の危険な可能性 / 山田真
【討議 Ⅱ】
尊厳死法制化をめぐる係争点
 日本尊厳死協会×全国遷延性意識障害者・家族の会 / 井形昭弘+桑山雄次
【臨床から】
尊厳死論を超える 緩和ケア、難病ケアの視座 / 中島孝
「在宅で看取る」 とはどういうことか 訪問診療の現場から / 佐々木淳
福島の医療現場から見えてきたもの / 小鷹昌明
【討議 Ⅲ】
尊厳死法における生権力の作動 / 小松美彦+市野川容孝
【死/終末期をめぐる政治経済】
死に場所を探して / 小泉義之
胃ろうの一〇年 ガイドライン体制のもとグレーゾーンで処理する尊厳死システム / 天田城介
「ポスト・ヒポクラテス医療」 が向かう先
 カトリーナ安楽死” 事件・“死の自己決定権”・“無益な治療” 論に “時代の力動” を探る / 児玉真美
【生/死の 「選択」】
犠牲を期待される者 「死を掛け金に求められる承認」 という隘路 / 大谷いづみ
生と死の 〈情念的語り〉 についての覚書 / 荒井裕樹
意識障害における尊厳死で何が問われるか その予備的議論 / 戸田聡一郎
【医療×司法】
灰色の領域で太るもの 終末期医療と刑事介入の一〇年 / 岡本とをら



どう考えても、執筆者のうちで私だけが場違いな感じですが、

このブログで07年から追いかけてきた内容のうち、
「アシュリー事件 メディカル・コントロールと新・優生思想」にはあまり盛り込めなかった、
ブログの書庫でいうと「尊厳死」「無益な治療」のあたりのことを
カトリーナでの安楽死事件を中心に書かせてもらいました。

よかったら読んでいただけると嬉しいです。