オーストラリアでアシュリー事件の賛否を問うアンケートが仕掛けられている?

オーストラリアで学生生活を送っておられる日本人の女性のブログに
アシュリー事件に関するアンケートのお願いという記事が出ているのだけれど、

(お願い)“アシュリー事件”生命倫理に関するアンケート
南十字星の下で☆☆オーストラリア的生活☆☆ (2012年5月9日)

大学の授業で統計の課題として出されたものらしい。


かなり詳細な質問になっています。

性別、出身、年齢層、宗教のほかに、
質問は、ざっと訳したものが以下。

選択肢にチェックするもの以外は
すべて「絶対にNO」から「断然YES」までの5段階のいずれかをチェック。

アシュリーの親の生活は非常に困難となるだろう。

思春期以降、彼女のケアはより困難となるだろう。

アシュリーと親のQOLは密接に関連している。

あなたにアシュリーのような子どもがいるとして、介護が難しくなってきたらあなたは度の選択肢を選びますか。
・家族支援を得て家でケアし続ける
・施設に入れる
・家族の負担を軽減する選択肢を探して在宅を続ける
・その他

“アシュリー療法”はあなたの子どもの健康にリスクが少なく、合法で親・介護者にとっても実際的また効果的だと医師が言ったら、あなたはこの選択肢を選びますか。

子どもに決定能力がないとしたらこのような重症障害のある子どもの医療決定を行う法的権利は親が有するべきだ。

以下があれば“アシュリー療法”は必要ない。
デイケアや特別な介護者など
・経済的な支援
・親の抱える問題を話し合える支援ネットワーク

介護者の便宜ではなく生命の尊厳が最優先事項である。

この話は大変グロテスクで複雑である。気がめいるので、このような問題については出来れば考えたくない。


質問設定が誘導的だと感じるのはわたしの偏見でしょうか。


アンケート冒頭の事件の解説の事実関係にも問題がいくつかあるのですが、

日本語エントリーでこの人が紹介している事件の概要はさらに誤りだらけなので、
アンケートそのものはこの人が作成したものとも思えません。

統計の授業で、既に出来上がったアンケートが学生に配られて、
それぞれにネットで回答を集め、集計するようになっているのでは、と推測。

オーストラリア、というところが気になります。