NJ州、テキサス式“無益な治療法”は採らず

NJ州の“無益な治療”訴訟、Betancourt事件については
Betancourt氏自身が亡くなった後にも
病院の上訴によって裁判が継続されており、
近く上級裁判所の判断が出るというところまで、
以下のエントリーで拾いました。



この後、上訴裁判所は、病院側の一方的な治療停止決定を認めず、
この問題は感情の絡んだ裁判で決めるのではなく
冷静な議会の議論によって決めるべきだとの判断を下した、とのこと。

それを受けて、数日前に、議会の委員会に関連法案が提出されたらしいのですが、
その法案の中には以下のような条項があるとのこと。

医学的に合理的に考えて中止すれば患者が死ぬ確率が高いと思われる生命維持治療を
提供したくないと考える医療機関または医療専門職は、
代理決定権者が提供を望んでいる場合には
その代理決定権者の決定に従わなければならない。

ただし、
その患者を引き受けてもよいとする医療機関または医療職に患者を移送する、
または管轄の裁判所の判断を仰ぐことができる。


Betancourt to be Codified? No Futility Law in New Jersey
Medical Futility Blog, June 21, 2011


ほっ……とします。