失業中・無保険でも医療受けたいと、1ドルだけ“銀行強盗”

ノース・カロライナ州のJames Verone は、
17年間コカコーラの配達員として働いた後に失業し、無保険になったが、

膝やら関節炎やら足の怪我やら胸の出来物がどんどん痛くなって来たため、
6月9日、銀行に行くと、窓口の行員にメモを渡した。

「これは銀行強盗です。
黙って私に1ドル渡してください」

そして、
「警察が来るまで、あそこで座って待っていますから」といって、
片隅のイスに座っていたという。

犯行の前に地方新聞に手紙を送っており、
そこには以下のように書かれていた。

「この手紙が着くころには、私は1ドルの銀行強盗をしているでしょう。
私の精神状態は正常ですが、身体の方が健康ではないのです」

たった1ドルでは銀行強盗の容疑は成立せず、
彼は他人からの窃盗容疑で捕まっているが、

看護師の手当てを受け、医師の診察予約も取ってもらって、
所期の目的は達成した模様。



これほど露骨に社会に切り捨てられる人が増えると、
刑務所が、衣食住と医療の最低限の社会保障ということになってしまう……。

彼の手紙を受け取った地方紙の記者が撮った囚人服姿のVeroneの写真が
記事に掲載されている。

なんて悲しい顔……。
なんて悲しい時代……。