「死の質」は英国が1位だという調査
いつもお邪魔している方のブログが
今朝、共同ニュースの記事を取り上げておられました。
今朝、共同ニュースの記事を取り上げておられました。
その後、たまたま、この調査に関する Independent紙の記事に出くわしたので、以下に。
大した内容はないのですが、
「パーフェクトからは程遠い医療制度」を指摘されたにも拘らず
それでも英国では「死の質」が高いんだってさぁ……と
単細胞的に喜んじゃってるみたいな記事のトーンは、
そのギャップが本当に意味するところを考えてみれば
まさかブラック・ユーモアなんでしょうか??
それでも英国では「死の質」が高いんだってさぁ……と
単細胞的に喜んじゃってるみたいな記事のトーンは、
そのギャップが本当に意味するところを考えてみれば
まさかブラック・ユーモアなんでしょうか??
記事は、QOLばかりが注目されてきた中で
毎年、世界中で1億人もが緩和ケアを必要としていながら
実際に緩和ケアを受けることができる人はその8%に過ぎない現状の中で、
調査が「死の質」を問題にしたことを評価。
毎年、世界中で1億人もが緩和ケアを必要としていながら
実際に緩和ケアを受けることができる人はその8%に過ぎない現状の中で、
調査が「死の質」を問題にしたことを評価。
ちなみにスイスは19位だとのこと。
一昨日の豪タスマニアの自殺幇助合法化関連エントリーとの関連情報として、
オーストラリアのノーザンテリトリーの安楽死法を1996年に連邦政府が無効とした際には、
終末期医療への国家予算が増額された、とのこと。
オーストラリアのノーザンテリトリーの安楽死法を1996年に連邦政府が無効とした際には、
終末期医療への国家予算が増額された、とのこと。
なお、英国の終末期医療に関する当ブログのエントリーは以下。
それなりに恐ろしい内容となっています。
それなりに恐ろしい内容となっています。
【15日追記】
まだ、ちょっと頭がちゃんとまとまっていないので、うまく表現できないのですが、
まだ、ちょっと頭がちゃんとまとまっていないので、うまく表現できないのですが、
この話題で「死の質」という言葉が出てきてしまったことが、
その良し悪しは別にして、これまでの「死の自己決定権」の文脈だと、
あくまでも本人の意思の側に視点があるんだけど、
それが「死の質」ということになってしまうと、
客観的な評価に移行してしまっているような感じがして、
その良し悪しは別にして、これまでの「死の自己決定権」の文脈だと、
あくまでも本人の意思の側に視点があるんだけど、
それが「死の質」ということになってしまうと、
客観的な評価に移行してしまっているような感じがして、
そこのところで、この言葉にきっとまた飛びつく人がいるんだろうし、
メディアがこの言葉を別の文脈に使いまわしたりすると、
また何か取り返しのつかないものが一気に飛び越えられてしまうことになるんじゃないか、と。
メディアがこの言葉を別の文脈に使いまわしたりすると、
また何か取り返しのつかないものが一気に飛び越えられてしまうことになるんじゃないか、と。
これ、調査そのものは大して意味のあるものじゃないと思うのだけれど、
この情報のこれからの扱われ方によってはコワイものを含んでいるような……。
この情報のこれからの扱われ方によってはコワイものを含んでいるような……。
この追記部分から考えたことを、その後、こちらの追加エントリーに書きました。
【16日追記】
以下、英国に続いて2位を喜ぶオーストラリアの Canberra Times 15日の記事。
以下、英国に続いて2位を喜ぶオーストラリアの Canberra Times 15日の記事。