Diekema医師が今更のようにAshley論文書いて批判に反駁

たぶん、Bioethics誌の最新号なのだと思うのですが、Diekema医師が
Ashleyケースへの批判に反駁する論文を書いているようです。

タイトルは
Ashley Revisited: A Response to the Critics

What Sorts of Peopleのブログ・エントリーに抜いてあるアブストラクトを
簡単に以下にまとめてみると、

Ashleyケースでは、
両親と医師の決定と、それを支持した病院倫理委員会に対して、
多くの人や団体から批判が起きた。

その中には、全く事実を捻じ曲げていたり、誤解に基づくものもあったが、
中には重要な懸念もあった。

この論文の目的はAshleyケースを簡単に振り返り、
指摘された問題を検討し、

Ashleyに行われた治療が非倫理的である可能性を指摘する
25の論点を取り上げる。

そして、こうした懸念は重要ではあるものの、
Ashleyに行われた介入が本人の最善の利益に反すると考えるには十分ではない。
したがって、慎重に選別した患者に将来的に同様の療法が行われてはならないとする
論拠としても十分ではない、と結論する。

この論文には、広く一般からのレスポンスの応募がついています。
詳細は上記、What Sorts ブログの記事に。

        
【10月6日追記】
その後、この論文のフルテキストをある方からいただいたところ、
今年4月のBioethics誌に掲載の論文であることが分かりました。

また、この論文もDikema医師とFost医師との共著。
6月の小児科学会誌の論文よりも先に発表されたものだったことになります。