学習障害の権威、患者への性的虐待疑惑で医業停止に同意

去年の8月に学習障害の権威に患者への性的虐待疑惑のエントリーで取り上げたニュースの続報。

もうここ数年診療は行っていないとのことですが、
患者多数から性的虐待をめぐる訴訟を起こされている学習障害の権威Melvin D. Levin医師が
North Carolina州の医療委員会との間で
同州ではもちろん、その他の場所でも今後一切医療を行わないと合意。

ただ、Levin医師は虐待の事実を一貫して否定しており、
同意書も理由が書かれていない非常に曖昧なものに留まっているとのこと。



上記リンクのエントリーでも書きましたが、
この問題で最も不快なのは権威に弱い医療界の迎合・隠蔽体質で、

Levin医師にこうした疑惑や噂が付きまとっていることを
病院も大学も何年も前から知らないわけではなかったのに、
権威ある(おそらく権力もある)大物医師だったために
知らぬフリで不問に付してきたこと。

そうした組織や医学界の政治的配慮や政治的判断が
子どもたちを犠牲にし続けてきたのです。

しかし、Ashley事件の背景を知れば知るほど
医療の世界の方々に心からお願いしたいと痛切に願うのだけれど、

組織や制度の中で働いていると、
時に問題がことの本質を離れ、政治的な事情によってものごとが動いてしまうことは
誰しもが体験していることですが、

少なくとも最低限のところで子どもを守る責任が
プロフェッショナルとしてのあなた方個々にあるのだということを

どうか忘れないでほしい。