What Sorts のSinger 批判第2弾

今ちょっと余裕がないのと、
なんだかアカデミックな哲学議論なので
たぶん余裕があってもついていけない気もして、
内容をまとめて紹介することが今のところできませんが、
英語で読むだけの興味のある向きもあるかもしれないし、
後々のための自分自身のメモとしても、以下にリンクを。

Singer’s Assault on Universal Human Rights
What Sorts of People, December 19, 2008

(9月のNYでの認知障害カンファで)Singerが
「すべからくみんなに人権がある」という考えを攻撃したことについて……というのがタイトル。

このエントリーを書いているのは
カナダのAlberta大学の障害学(だと思う)の教授Dick Sobsey氏。
障害者への虐待を専門に研究してきた人で
Not Dead Yetなど、米国障害当事者運動とも親しいようです。

落ち着いてちゃんと読めばたいそう面白そうな感じはあるし
Ashley事件にもダイレクトに重なってくるのですが、
1月23日に子ども病院が成長抑制でシンポを開いて問題の一般化を狙っていることに
気が気ではないほどの危機感を感じている現在、
論理のパズルのような哲学的議論を読もうとすると、どこかで
成長抑制が一般化されてしまったら実際にホルモン投与されてしまうのは
多くの重症児の生身の体なんだぞ……という思いがむくむくと頭をもたげて、
ふっと、ついていけなくなってしまう……。

結局はそれしかない、と分かってはいるのだけれど、
時々、学者の先生方が象牙の塔で緻密な論理を煮詰めている間に、
現実の世のなかには問答無用の既成事実がものすごい勢いで作られていっているのに……と
歯ぎしりしてしまう。

じゃぁ、どうするんだ? と言われても、
もちろん私にできることは更にないだけに……。