ロンドンの若者が荒れている

去年の暮れくらいからだったような気がするのですが
いつからかロンドンで若者が銃やナイフで殺される事件が相次いで
なにやら社会問題化しているようだな、と思っていたら、

この週末にまた19歳の男の子が殺されて、
ロンドンで今年殺されたティーンエジャーとしては26人目。
9月半ばにして、早くも昨年一年間に殺された人数と並んでしまった、と。



こちらには、それぞれの事件の概要リストがあり、


普通に暮らしていたのに、
いきなり理不尽に襲われて刺し殺された子どももいれば、

ギャング化したティーンエジャーのグループ間の抗争で
刺し殺されたり銃で撃たれたりした子どもも。

都会の若者の間でギャングに加わってナイフを所持することにあこがれる文化が
広がりつつあることが懸念されています。

移民がもたらす異文化のせいだと言う人もあれば
家庭の教育力の低下だと言う人、
学校の責任を言う人、
警察の無能を言う人、
政府の無策を責める人、
様々な意見が飛び交っていますが、

英国でまた若者が殺されたというニュースを見るたびに、

これは、もしかしたら、
文化の違いから表象としては異なっているけれども
日本で相次いでいる通り魔事件の背景にある衝動や心の力動と同じものなのでは……?

と考えてしまう。

去年の暮れだったか、英国ではティーンエジャーの自殺が
まるで連鎖のように相次いだ記憶もあって、

本当は
自分を愛することが出来ずに自分をこそ殺したい若者たちが増えている、
自殺したい衝動に突き上げられながら、どうしても自殺できない若者が
その暗い衝動をやむを得ず他者に向けていくのではないか……という気がして。