「植物状態」5例に2例は誤診?
例えば「テニスをしていることを想像してください」という指示に、
上体の運動をつかさどる脳の部位が活発な活動を示す、
または無意味な写真を見せた時には起こらなかった活動が
両親の写真を見せた時に起こる、など。
上体の運動をつかさどる脳の部位が活発な活動を示す、
または無意味な写真を見せた時には起こらなかった活動が
両親の写真を見せた時に起こる、など。
チームは今後スキャナーと脳波検査とを併用して、
検査結果の精度を上げたい、と。
検査結果の精度を上げたい、と。
ところが、意識がないとされていた間も
本人は喉の渇きや苦痛を訴える声を上げていたのだという。
しかし周りのスタッフはその声を生理的な反応としか受け止めてくれなかった。
本人は喉の渇きや苦痛を訴える声を上げていたのだという。
しかし周りのスタッフはその声を生理的な反応としか受け止めてくれなかった。
その後、Dr. Owenらのチームによって
Kateさんの脳の活動は残っていることが確認され、
臨床心理士との一対一のリハビリを経て
現在のKateさんは自宅に戻り車椅子生活。
文字盤を使って会話をし、Eメールを送受信したり
テレビを見たり、音楽を聴いたり、時に映画館へ出かけたり
という生活を送っている。
Kateさんの脳の活動は残っていることが確認され、
臨床心理士との一対一のリハビリを経て
現在のKateさんは自宅に戻り車椅子生活。
文字盤を使って会話をし、Eメールを送受信したり
テレビを見たり、音楽を聴いたり、時に映画館へ出かけたり
という生活を送っている。
この記事を読んで唖然とするとするのは以下の部分。
これはAshley事件に関して当ブログが一貫して指摘してきたことと同じですが、
医師が「この人には意識がない」、「この人は何もわからない」と言うだけで
それが”科学的な事実”と見なされてしまうのは、
とんでもなく危険なことだと思う。
医師が「この人には意識がない」、「この人は何もわからない」と言うだけで
それが”科学的な事実”と見なされてしまうのは、
とんでもなく危険なことだと思う。
Dr. Owen によれば、
人は例えば「貝は?」という言葉を聞くと頭に貝をイメージするものの、
次に「銃から発射された」という言葉を聞くと
自分のそれまでの理解を変更しようとするものだとか。
最少意識状態と診断された人の脳でも同じことが行われていることが
MRIスキャナーによってわかる、と。
人は例えば「貝は?」という言葉を聞くと頭に貝をイメージするものの、
次に「銃から発射された」という言葉を聞くと
自分のそれまでの理解を変更しようとするものだとか。
最少意識状態と診断された人の脳でも同じことが行われていることが
MRIスキャナーによってわかる、と。
こうして意識が働いていることを確認することが出来れば
少なくとも本当は意識がある人を誤って餓死させることは避けられるじゃないか、
それだけは手を尽くして避けるべきだろう、と私は考えるのですが、
少なくとも本当は意識がある人を誤って餓死させることは避けられるじゃないか、
それだけは手を尽くして避けるべきだろう、と私は考えるのですが、
しかし、この記事によると、
何年もそういう状態の患者を見守ってきて、
そろそろケリをつけて自分の人生を仕切りなおしたいと考えている家族としては、
こんな検査が行われて意識があるということになれば
栄養停止で死なせるという選択肢がなくなって、その精神的負担が大きいとか、
何年もそういう状態の患者を見守ってきて、
そろそろケリをつけて自分の人生を仕切りなおしたいと考えている家族としては、
こんな検査が行われて意識があるということになれば
栄養停止で死なせるという選択肢がなくなって、その精神的負担が大きいとか、
こういう声が平然と聞こえてくること自体、
全く恐ろしい時代だと痛感させられます。
全く恐ろしい時代だと痛感させられます。
記事のタイトルが象徴的で
the undead とは、「死んでいない者」。
つまり植物状態や最少意識状態の人が現在そう考えられつつあるように
「まだ死んでいないというだけで、生きているわけではない者」というわけですね。
the undead とは、「死んでいない者」。
つまり植物状態や最少意識状態の人が現在そう考えられつつあるように
「まだ死んでいないというだけで、生きているわけではない者」というわけですね。
しかし、意識があるかどうかを科学的に確かめる方法があるのに
家族の都合がどうだ、臓器不足がどうだというのは
「よけいなことせずに殺させろよ」って言ってるのと同じでしょう。
家族の都合がどうだ、臓器不足がどうだというのは
「よけいなことせずに殺させろよ」って言ってるのと同じでしょう。
もっぱら強い者の能力の強化のための研究開発であって
弱者を誤って殺さないためのセーフガードとしては
その技術は使われない、ということでしょうか。
弱者を誤って殺さないためのセーフガードとしては
その技術は使われない、ということでしょうか。