今度は乳がん予防のワクチンだと

米国Wayne 州立大の研究が
Cancer Researchというジャーナルに発表され、

HER2と呼ばれるたんばく質の過剰で引き起こされるタイプの乳がんをターゲットにした
新たなワクチンが開発されたとのこと。

Herceptinなどが効かない腫瘍も治るという触れ込みですが、
まだマウスで腫瘍が消えたという段階で、
英国の研究者からは人間で効くかどうかは不透明との指摘も。



しかし、鳥インフルエンザだのマラリアだ麻疹だのはともかく、
癌など「感染症」でないものまでワクチンで病気予防をしようという話になってくると、
いくつもの種類のワクチンを一人の人間が接種されることになるのだけど、
大丈夫なんだろうか……というのが素人の率直な不安。

開発途上での副作用に関する実験って、
そのワクチン単独での副作用については調べられても、

そもそも今のように次々に新しい薬やワクチンが開発されていれば、
将来、新たに登場してきて摂取される可能性のある薬物との飲みあわせというのか、
そういう場合の組み合わせによる副作用の可能性なんて、どう考えても未知のまま残ると思うし、

予防可能とされる病気がこれから増えていくことを思えば、
あれもこれも病気予防で身体に取り込む薬物が増えるばかりで、
そういうのこそ、いかにも身体に悪そうなんだけど……。


それにしても、
今、英米で少女たちに義務付けられて問題になっている子宮がん予防のワクチンにしろ
ここで話題になっている乳がんのワクチンにしろ、
ターゲットは女性の病気が多いのね。

男性優位の科学の世界で、
それもまた、えらくご親切なことで。