「無益な治療」訴訟(加)のGolubchuk氏死亡

当ブログでも何度か取り上げてきましたが、
カナダで84歳の男性患者Golubchuk氏を巡って
「無益な治療」論による生命維持装置取り外しを求める病院側と
継続を求める家族が対立して訴訟となり、
今年9月に裁判所の判断がでることになっていたケースで、

患者のSam Golubchuk氏が6月24日、
生命維持装置につながれたまま死去とのこと。

Goluchuk dies while on life support
Winnipeg Free Press, June 25, 2008

家族の弁護士は
「Golubchuk氏の勝利です。
 生命維持装置を取り外したために亡くなったのではなく、
 死ぬべき時が訪れたために亡くなったのですから(when his time had come)」

記事の内容に、これまで取り上げてきた以上の特に目新しい情報はないのですが、
上記の記事で目を引いたのは、
死を間近に控えた患者に対して無駄に苦痛を与えているとして、
Gulubchuk氏の治療を拒否して辞職した医師が3人もいること。

去年の米国テキサス州でのEmilio Gonzales事件を思い出します。


【Glubchuk事件関連エントリー