「遺伝子診断で公的医療の役割増す」と英首相予測

英国の国営医療制度NHSが60周年を迎えるのを期に、
Brown首相がBBC Scotlandの独占インタビューに応じました。


Brown首相は子どもの頃にスポーツの際の事故で片目の視力を失っており、
NHSがいかに素晴らしいかというエピソードとして
その事故の際に片方の視力を救ってくれたNHSの手術について
詳細や自分の感謝の気持ちなどを語った、というのが記事の流れなのですが、

ずっと読んでいくと、最後の最後にさらりと書いてあったのが、これ。
これ、ちょっと、すごいことを言っているのでは??

Mr. Brown said that publicly-funded healthcare will become more relevant in the future as genetic advances show which people are more likely to suffer ill health, and therefore make them uninsurable.

遺伝学が進むと病気にかかる確率の高い人が分かり、そういう人は保険に入れなくなるので、将来的には公的資金でまかなわれる医療が今以上に適切ということになるだろう、とBrown氏は言った。

そういうところまで行ってしまった社会と、
その頃にはもっと進んでいるはずの格差と、
科学とテクノロジーが産むさらなる格差と
そういう中での医療保障とか公的医療制度のあり方とか……
一体どういうことになるんだか私なんかには想像もつかないけど、

これが英国だけの問題ではない……ということくらいは私にも分かる。