やっぱりおかしい市場テロ障害女性説

自前で取材したと思われるWPの以下の記事によると、

イラク内務省のスポークスマンは
「目撃者も警察も犯人の女性が2人とも知的障害者だったと言っている」
と述べたとのことですが、

米軍関係者は「そういう主張を裏付ける証拠はない」と。


After Months of Relative Calm, 2 Deadly Blasts Rock Baghdad
By Joshua Partlow
Washington Post Foreign Service, February 2, 2008



どうも……
”Ashley療法”論争とその背景について調べ始めて1年になるのですが、
この間を通じて何よりも目に余ると感じるのは
メディアのいいかげんな報道姿勢。

あまりにも無自覚・無責任。


【追記】2月3日午後

その後、イラク側の発表を鵜呑みにしたタイトルを打ったニュースや
そのタイトルを鵜呑みにしたブログでのこの事件を巡る書き込みが
どんどん出ているようなのですが、

真実がどうだったかということは置き去りにされたまま
ニュース・タイトルの衝撃だけが広く皆に共有されて
わぁわぁ騒がれているうちに

いつのまにか

もしかしたら真実でもなければ事件の本質でもないかもしれないタイトルが
逆に”真実”を創作し定着させていくようにも思えて

(真実も本質もメディアが隠蔽・変質させてしまった
 Ashley事件の構図と似ていますね。)

よく本文を読めば「イラク側がそう発表している」というだけのニュースが、
センセーショナルなだけで真実でも本質でもない無責任なタイトルによって
「事実がそうだった」というニュースとして広がっていく。

これはとても怖いことなのでは?