コスト

障害者は社会の負担になるから、
重症障害児を産む確率が高い人は自粛するのが
社会の成員たるものの「神聖な義務」だと主張した、

渡部昇一氏の「神聖な義務」に関する北村論文を読みながら思い出したこと。

シアトル子ども病院生命倫理カンファレンスで、

障害新生児などコストの無駄だから治療しなくていい、
裁判所のいうことにはどうせ強制力などないのだから、無視すりゃいい、と
“無益な治療”論を強引に説くFost医師に対して、

Ashleyの担当医Diekema医師の上司、Wilfond医師が言っていたこと。

「コスト重視で“無益な治療”を考えるのはやめよう
医療費全体の中で考えれば大したコストではないのだから」


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年金だ医療だ介護保険障害者自立支援法だという話になると、
やれ財源がない、財源はどうすんだ、という議論が必ず出てくるのだけれど、

インド洋でアメリカ軍に給油する件で財源をどうするんだという話は、
聞いた記憶がないこと、ない……?