2007-12-29から1日間の記事一覧

親と医師の意見の対立(Mueller事件)

Diekema医師がシアトル子ども病院生命倫理カンファでのプレゼンで挙げた 3つの事例の1、アイダホのMueller事件(2002年)について。 プレゼンにおけるDiekema医師の説明は、 赤ん坊の発熱とミルクの飲みが悪いことを訴えて母親がERに連れてきた。 診察…

「最善の利益」否定するDiekema医師 (後)

(前)で紹介したように Diekema医師は考察3で「最善の利益」基準を否定するのですが、 それに続く考察4において、 医療における意思決定では 「最善の利益」よりも「害境界」や「害原則」を用いる方がよいと提案します。 「いかに利益になるか」という点…

「最善の利益」否定するDiekema医師 (前)

今年7月のシアトル子ども病院生命倫理カンファレンス 最後のプログラム、Diekeme医師のプレゼンテーション 「子どもの医療を巡る争議において(立場や意見の)相違を理解すること」。 Diekema医師はまず、 当ブログでも紹介したAbraham Cherrixの抗がん剤拒…