Dr. Deathの手引きで認知症初期の英国人男性がDignitas死(英)

83歳の英国人男性が
認知症の初期であることを理由にDignitasで自殺。

家族はみんな本人の決定を支持し、
妻がスイス行きの手配をした。

……と発表したのは、英国のDr. Deathこと、Michael Irwin医師。

Irwin医師によると、
今年1月に家族から接触があり、ディグニタスでの自殺に向けて
アセスメントをしてもらうための精神科医の紹介を求められた。
精神科医が本人の意思決定能力を認めた後に妻が旅行の手配をした。

Irwin医師は

I’ve been campaigning since the mid-1990s. I was a chairman of what is now called Dignity in Dying from 1996 to 1999 and from 2001 to 2003. I’m a retired GP, so I think it should be every person’s right to have the option of a dignified death. In four European countries it is possible for terminally ill, disabled and unwell, elderly people to have a dignified doctor assisted suicide – are we so different to the Dutch? I don’t think so.


いつのまに
ヨーロッパの4カ国で「尊厳ある医師による自殺幇助」が受けられる対象者が
「終末期の人、障害者、病気の人、高齢者」になったんです……?

それとも、and だから、
ここは「終末期で障害も病気もある高齢者」と読むべきなのか?

例えば、「この83歳の男性のような人々」という意味で?
でも、この人は「終末期」ではないですし。



認知症の英国人がディグニタスで自殺するのは初めてのケースだとかで
他にもニュースは続々出てきていますが

もうなんだかメディアの騒ぎに付き合うのが嫌になってきたので、
とりあえず以下2つだけ。



ちなみに、Dr. Irwinというのは
ディグニタスが自殺者の遺灰をチューリッヒ湖に投棄していたことが明らかになった時に、
以下のように発言したことがなによりも私には忘れがたい人物――。



【追記】
Irwin医師はTimes紙で
認知症の患者の幇助自殺はこれから増えていくだろう、と語っている ↓
http://www.thetimes.co.uk/tto/news/uk/article3779005.ece

つい3日前にアップした以下のエントリーが頭に浮かびます ↓
メディアのイメージ操作でアルツハイマー病の“予防的安楽死”への誘導する「安楽死の政治」(2013/5/28)