2013年5月2日の補遺

アイルランドのMarie Fleming訴訟の上訴審で、Flemingさん敗訴「自殺する明示的な権利などというものは存在しない」
http://www.upi.com/Top_News/World-News/2013/04/29/Irish-court-rules-woman-has-no-right-to-be-assisted-in-ending-her-life/UPI-63081367251179/

今日のエントリーで書いた英国の世論調査について、ちょっと面白い記事。「どうせ終末期医療に期待できないから自殺幇助に賛成」というけど、新しい心臓病の知見も有望だし、乳がんの薬だって効いてるんだから希望を棄てないで……。:いや、でも、そんなふうに「治る」ことにしか希望が見いだせない、医療的操作万能主義みたいな文化そのものに、限界があるんでは??
http://www.pulsetoday.co.uk/news/daily-digest/support-for-assisted-dying-novel-trial-for-heart-treatment-and-tamoxifen-can-reduce-breast-cancer/20002803.article#.UYJc1krOeJI

日本。<終末期を考える> 認知症に「末期」の定義 尊厳死協会が提案:病態ごとに「末期」を定義するという発想って、欧米の安楽死議論でも、少なくとも私は見たことない気がする……。
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130424145828793

生活書院のHPでの福井公子さんのWeb連載、5月分4本。最初の「心配」は新型出生前遺伝子診断について。悩ましさも違和感も丁寧に、しかし果敢に書かれている。
http://www.seikatsushoin.com/web/fukui08.html

日本。障害者に寄り添い治療 おおやま歯科医院 大山吉徳さん:Mencapの知的障害者への医療差別ビデオを見た直後に見つけたこの記事に、ものすごく救われた。
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130424150159138

日本。ドル箱降圧剤の論文撤回「有名教授(京都府医大)と製薬会社(ノバルティスファーマ)の闇」:この記事、必読と思う。米国の「ファーマゲドン」は既に海の向こうの話ではなくなっている。英語圏のファーマゲドンの実態が手近に分かりやすい最近の話題は、当ブログではAvandiaスキャンダル
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35629

ちなみに、こちらのエントリーで拾ったWPの記事によると、昨今、科学論文「撤回エピデミック」が起こっていて、不正を理由に撤回される論文の数は1975年に比べて10倍。デジタル画像の時代にはデータ操作が簡単なのと、成果主義やグラント獲得競争の熾烈化
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/66167499.html

米国の大学でADHDの治療薬のスマート・ドラッグ仕様が問題となっている件で、大学の保健室を通じた規制強化。これ、10年以前から問題になっていた ⇒ ADHD治療薬の“スマート・ドラッグ”利用を解禁せよ、とNorman Fost(2010/12/28)
http://www.nytimes.com/2013/05/01/us/colleges-tackle-illicit-use-of-adhd-pills.html?pagewanted=all

アラブの首長さんや王族やチャリティや財団が続々とゲイツ財団のワクチン・プログラムに資金提供を約束。:これみんな単純素朴な善意の行い、アラブのお金持ちがいきなりこぞって途上国の子どもたちのポリオ撲滅の必要に目覚めたんだなって考える人、いるだろうか。
http://www.sacbee.com/2013/04/29/5380484/alwaleed-foundation-supports-global.html
http://www.arabianbusiness.com/abu-dhabi-crown-prince-pledges-120m-in-polio-drive-499478.html
http://www.arabianbusiness.com/prince-alwaleed-pledges-30m-bill-gates-fight-polio-499949.html


でも、その一方でビル・ゲイツゲイツ財団の幹部は、グローバルな貧困を大幅に削減する、と言っている。移民労働に出ていかなくても、みんなが自分の国でそこそこの暮らしができるように、してくださるんでしょうか。そうしたら、米国がITビジネスで国際競争力を維持できるように移民法の改正をめざすザッカ―バーグさんとの活動とは齟齬をきたしますが?
http://www.radioaustralia.net.au/international/radio/program/pacific-beat/gates-foundation-executive-upbeat-about-dramatic-poverty-reduction/1123426


シカゴの貧困地域から人を集めて最低賃金以下で大企業に送り込む、raiterosと呼ばれる労働者ブローカーについて、ProPublicaが。:う―。読みたい。けど、たぶん読めない。
http://www.propublica.org/article/taken-for-a-ride-temp-agencies-and-raiteros-in-immigrant-chicago

オレゴン・ヘルス・プランと呼ばれるOR州のメディケイドの効果について、受給できた人とそうでない人を2年間かけて比較研究したOregon Health Studyの結果がNEJNに。身体的な健康度が特に上がっているわけではないが、鬱状態は改善されていることと、経済的に安定度が高くなったことは成果。この先は、まだ読めていない。
http://www.nytimes.com/2013/05/02/business/study-finds-health-care-use-rises-with-expanded-medicaid.html

英国の介護者週間、今年は6月10日から16日。テーマは「介護の準備は?」。ブーマー世代の老いと介護に、英国の介護制度は対応できるのか、と問う。
http://southdownsliving.blogspot.jp/2013/04/prepared-to-care-carers-week-asks-can.html

カナダの看護師らがナーシング・ホームの人員配置基準は70年代のままで、アップデイトが必要、と訴え。
http://www.cbc.ca/news/canada/nova-scotia/story/2013/04/30/ns-long-term-staffing.html


日本語。インドでまた集団レイプ事件、母と娘が6人から 家族のトラブルで報復か
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/photonews/343362/2/

安倍普三首相の「天皇陛下万歳」、中国CCTVがその意味探る「日本政府は公式ウェブサイトでこの式典の模様を公開したが、最後に会場の人々が万歳三唱をしたシーンでは「天皇陛下」と叫ぶ音声が消され、「万歳」しか聞こえない。日本政府は「マイクのトラブルであり、意図したわけではない」と釈明」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130502-00000011-xinhua-cn

上の件、ガウタマ・シンラン・ソリドゥスさんがビデオをアップしてくださっている。
http://blogs.yahoo.co.jp/solidussolidarity/37042526.html

日本。定期接種化は大問題!子宮頸癌ワクチンは打たないで! 日本消費者連盟
http://nishoren.net/flash/4352