パパイヤが「新聞を読み比べろ」と言ったから……

しばらく前に、どこかのエントリーのコメント欄で
話題になった新聞の話――。

我が家はかなり長くA新聞を読んでいたのだけれど、
1年くらい前にやめて、とりあえず今はM新聞を読んでいる。

去年、次の契約をとりに来たA新聞の
パパイヤ鈴木そっくりな兄ちゃんに
「A新聞が気に入らなくなってきたから
今度はM新聞にしてみようかと思ってるんだ」と話したら、

田舎のこととて
M新聞をとっている家が少ないために
なんと「ウチ(A新聞の販売店)が代行みたいな形で一緒に扱っている」という。

「じゃぁ、話が早くて助かるから、そうするわ」
即決すると、

“パパイヤ鈴木”は
いろいろぐずぐず言っては翻意させようとする。

なるほどA新聞の代理店としては
A新聞をとってくれる方がウマミは大きいわけよね。

でも、言うことがイチイチ気に食わない。

「サービスは断然Aの方が大きいですよ」

「奥さん、チラシが入る数が全然違いますよ。
Mだとスーパーの安売り情報とかクーポンみたいの、
Aほどちゃんと手に入らなくなりますよ」

……アンタ、いくらオバサンだって、
中身をちゃんと読むために新聞とってるかもしれんとは思いもよらんのん……。

余計にムカつきつつ、
「ともかくAは辞める。Aきらい。当面Mを読む」と宣言した。

まぁ、正直、Mの薄さには、最初ちょっと面くらった。

でも、特集記事にじっくり読ませる面白いのがあるし、
もともと毎日必ず隅から隅まで読むようなタイプではないから
今のところ特に不満だというわけでもない。

でも“パパイヤ”はその後も時々、
「やっぱりAの方が良くないですかぁ?」と未練がましくやってくる。

最初につい「薄いねー」と言ってしまったので
脈があると思わせてしまったらしい。

で、年末ごろだったか、またやってきて、
4月にキャンペーンか何かあるので、その1か月だけ
A新聞も一緒に入れさせてもらえんだろうか、
それで読み比べてから、再検討してほしい、と言う。

じゃ、ま、いいよ、それでも。
……と返事をして、すっかり忘れていた。

そのA新聞が、少し早く一昨日から入っている。

昨日、退屈しのぎに思いついて、、
2つの新聞を並べて置いて眺めてみた。

どははっ。笑ってしまった……。

まず1面トップ・ニュース扱いは

A新聞:2040年 都市も高齢者3割 総人口は全都道府県で減少

M新聞:原子力政策 公聴会 九電が8割動員 
    佐賀で05年 発言者7人 社員


その他、以下の2つは両紙1面とも共通。

・関電値上げ9.7%
・JR福知山線脱線 歴代3社長 禁錮3年求刑

で、1面の4つ目の話題は、

A新聞: 北陸新幹線 広域連合案
     「米原ルート」国に提示へ

M新聞: 後見人訴訟 政府が控訴
     選挙権喪失 混乱回避を理由に
(このニュース、A新聞では4面にあった)


次に1枚めくって、2,3面を開いて並べてみたならば――。

まず目についたのは、
それぞれ3面で大きく取り上げられている以下の記事。

A新聞: がんリスク 遺伝子診断に道
     配列の差、一部特定
     国際チーム、10万人ずつ比較

M新聞: 降圧剤 撤回された京都府医大臨床論文 
     製薬社員も名連ね
     1億円の寄付金/製品のPRに利用
     研究責任者と密接な関係
     (質問コラム 利益相反って何?)


明日パパイヤに電話したろかな。

ありがとう、
再検討、終わったよー。