2013年3月15日の補遺

医師が主導して考えさせ、医師の指示書として書かれる終末期医療の事前指示書POLSTの情報を拾った時には戦慄したけど、今度はMOLSTだって。要はPOLSTのことみたいなんだけど。:単なる「リビングウィルを書きましょう」の掛け声では書きはしないものだから、医師が主導して書かせ、医師の指示書として断固、実行されるよう、って。
http://www.medicalethicsandme.org/2013/03/understanding-molst.html

スコットランドの元GP、Lain Kerr医師が現職の時に高齢者2人への自殺幇助を行ったことを告白し、合法化を訴え。
http://www.dailyrecord.co.uk/news/scottish-news/scottish-doctor-calls-assisted-suicide-1760398

英国の自殺幇助合法化ロビー団体 Dignity in Dying のメンバーだったGeorge Martinさん(86)が、3週間前に末期がんを宣告され、食を断って12日に死亡。Dignity in Dying は「PASさえ合法化されていたら、Martinさんは食を断たなくても済んだのに」。:こういう言い方って、例えばピーター・シンガーも『生と死の倫理』で書いている「臓器不足のために死ななければならない人」みたいな言い方と同じような気がする。その人たちが死ぬのはそれぞれの病気のためであって、臓器不足のためではないだろう、という意味で。
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-nottinghamshire-21782052

The American Journal of Critical Careの3月号に掲載の論文で、看護師がストレスを感じる度合いが高いこととして「本人の利益にならない治療を家族の希望で続けること」「人工呼吸器を付けている高齢患者に、摘出手術の準備をすること」などのほかに「医師による不必要な検査のオーダーに従うこと」。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2013/03/medical-futility-remains-leading-case.html

シアトルこども病院の Making your genome work for youサイト。「ゲノムを役立てるために」。プログラム名は My46. 46は染色体の数。
https://www.my46.org/welcome

バカ高いけど買ってみようかな……と、魔が差すように昨日ふっと思った、Diekemaの小児科臨床倫理のテキスト。Case-Based Textbookって副題なんだけど、まさかAshley事件も扱っている、なんてことは?
http://www.amazon.com/Clinical-Ethics-Pediatrics-Case-Based-Textbook/dp/0521173612

百日咳のワクチンは何度目かまでで効力が切れるので、追加接種が必要。:こういうの、前に別のワクチンでも同じ話を拾った記憶がある。「ワクチンの10年」で新たに登場したワクチンだけでなく、それ以前からあるワクチンもさらに?
http://www.medicalnewstoday.com/articles/257556.php

米国政府がバイオ・テロへの備えとして、天然痘の治療薬をしこたま買いこんだ。総額4億6300万ドルなり。単価が高すぎるのではないか、量も多すぎるのではないか、と批判が出ている。売ったのは Siga Technologiesという製薬会社。オーナーのRonald O. Perelman氏は億万長者で、慈善家で、企業買収の専門家。:これ、エントリーにしたかったんだけどな。
http://www.nytimes.com/2013/03/13/health/us-stockpiles-smallpox-drug-in-case-of-bioterror-attack.html?pagewanted=all&_r=0


抗精神病薬を飲んでいる高齢者では脳卒中リスクが上がる。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/257512.php

NHS病院は職員が辞める時に内部のことを口外しないように義務付けていて、それが患者の劣悪なケアの蔓延に寄与した、と保健大臣。
http://www.guardian.co.uk/society/2013/mar/14/ban-on-nhs-gagging-orders

GPの3人に一人が民間企業とつながりがある状況に、利益相反の指摘。
http://www.guardian.co.uk/society/2013/mar/14/gps-clinical-commissioning-groups-private

人口の高齢化を前に、英国は準備が全くできていない。:一応、Dilnot報告を元にけど。
http://www.guardian.co.uk/politics/2013/mar/14/britain-unprepared-elderly-people-lords

Obama政府に介護コミッション。
https://home.modernhealthcare.com/clickshare/authenticateUserSubscription.do?CSProduct=modernhealthcare&CSAuthReq=1:473494067774270:AID|IDAID=20130313/NEWS/303139963|ID=:32A4685192F6FA65B1EF4544E149B6EB&AID=20130313/NEWS/303139963&title=Obama%20names

二木教授の医療時評(その110)『文化連情報』2013年3月号 1.論文:基地胃包括ケアシステムと医療・医療機関の関係を正確に理解する。:この前、取材先で聞いた田中滋氏の地域包括ケアシステムをめぐる話が、改めて腑に落ちてくる。医療機関を母体とした医療とケア付き高齢者住宅、という終の棲家。でも、地方の年寄りは?
http://www.inhcc.org/jp/research/news/niki/20130301-niki-no104.html#toc1

日本。成年後見制度によって選挙権がはく奪されるのは違憲とする裁判の判決文。
http://www.normanet.ne.jp/~ww100136/judge.pdf

終末期医療で解決困難なお一人様等の『意思表示』問題の解決へ『医療代理人』業務を開始 行政書士 家族愛法務事務所:まだブクマして、ちゃんと読めていないのだけれど、どうよ、これ。
http://www.value-press.com/pressrelease/108485

日本。就職で障害者手当取得者が急増。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130313/k10013180251000.html

樹木希林、全身がん13か所に転移「これが私の生き方」壮絶告白。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130314-00000026-dal-ent

樹木希林、“臨死体験”など自らの死生観語る…映画「ツナグ」
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20121007-OHT1T00138.htm

菅さん、原発事故の対応の中で、東電や保安院などいちばんイライラしたことってなんでしたか? もんじゅ君、元総理へのインタビュー。
http://blogos.com/outline/57889/

最後に、山井和則議員のメルマガから抜粋 ↓

内閣府警察庁が、昨年1年間の全国の自殺の状況を発表しました。
自殺者数は、1997年以来15年ぶりに3万人を下回り、
減少幅は政府が78年に統計を取り始めて以来最も大きく、
2万7858人(前年比9・1%減)となりました。

政権交代後、自殺者は3年連続、大幅に減り続けました。
これは、民主党が税金の使い道を変え、
社会保障費を16%、教育費を9%増やすと共に、
自殺対策、サラ金対策、ヤミ金対策に力を入れてきたことが
少なからず影響していると考えます。

政権交代前の政権では、
社会保障費が毎年2200億円ずつ抑制されていました。
しかし、政権交代後は、
事業仕分けや様々なムダ削減をし、
税金の使い道を変え、
社会保障費の抑制方針は撤回し人への投資を増やしました。

税金の使い道を変えれば、
自殺者が減り、人の命が救えることが実証されたように思います。