ベルギーで、ろう者の双子(45歳)に安楽死

昨年12月14日に、
ベルギー、Jetteのブリュッセル大学病院で致死薬の注射により安楽死したのは
Antwerp地域出身の45歳の双子の兄弟。

2人は生まれつきのろう者で
これまでアパートで一緒に暮らし、靴職人として働いてきたが、
近いうちに視力まで失うことになると知り、
絶望して安楽死を望んだ。

記事は
「本人意思が明確で、耐え難い苦痛があることを医師が確認すれば
ベルギーの法律では安楽死が認められている」と書いているが、

別の個所では
「2人のいずれもターミナルな病状でもなければ
身体的に大きな苦痛があったわけでもないので、
このケースは異例」とも書いている。

2人の安楽死を手記したDavid Dufour医師は
「2人ともとてもハッピーでした。彼らの苦しみが終わるのを見てほっとしました。」
「ホールで2人はコーヒーを飲んで、良い時間、豊かな会話でした。
それから両親と兄弟との別れは、おごそかで美しいものでした。」
「最後に2人はちょっと手を振ってから、息を引き取りました」

また、この記事の末尾には、
以下のエントリーで紹介したように、
ベルギー与党の社会主義党から改正法案が出されたことにも触れられています。

提出は、双子の兄弟の安楽死の数日後だったとのこと。



Twins granted assisted suicide
Deaf brothers, 45, feared going blind
OTTAWA CITIZEN, January14, 2013




また、
ベルギーの合法化以来10年間の安楽死の実態については
昨年、以下の報告書がすべり坂を指摘したばかり ↓