英国の自殺幇助関連 2012年のまとめ
例年なら1年間のまとめエントリーをせっせと作っている時期なのですが、
どうにも今年は気力が沸かず、サボっていたところ、
自殺幇助関連では英国を中心に、National Right to Life Newsがこの1年の動きを取りまとめてくれました。
どうにも今年は気力が沸かず、サボっていたところ、
自殺幇助関連では英国を中心に、National Right to Life Newsがこの1年の動きを取りまとめてくれました。
CARE NOT KILLINGの立場で書かれている(たぶん?)ことはともかく、
拾われている話題は、当ブログでこの1年に拾ってきた流れとまったく同じで、
話題によっては、さすがに現地の専門家の詳しいまとめになっています。
拾われている話題は、当ブログでこの1年に拾ってきた流れとまったく同じで、
話題によっては、さすがに現地の専門家の詳しいまとめになっています。
End of year update on euthanasia, assisted suicide and palliative care
National Right to Life News Today, December 26, 2012
National Right to Life News Today, December 26, 2012
拙ブログのエントリーを拾いつつ、簡単に以下に。
(エントリーの数や内容の詳しさは話題によってまちまちですが)
(エントリーの数や内容の詳しさは話題によってまちまちですが)
② CARE NOT KILLINGなどからの抵抗
英国政府はハイ・リスク者の自殺予防に関する調査研究に150万ポンドを約束するも、
夏に新たに任命された副大臣Anna Soubry とNorman Lambは合法化に前向きな発言をしている。
英国政府はハイ・リスク者の自殺予防に関する調査研究に150万ポンドを約束するも、
夏に新たに任命された副大臣Anna Soubry とNorman Lambは合法化に前向きな発言をしている。
④ 英国医師会の動き
英国医師会、自殺幇助に対するスタンスを反対から中立に転換する動議を否決。:イェイ!! 相変わらず、新聞によってタイトルの打ち方、書き方が目に見えて偏っているのはともかくとして。
(6月29日の補遺)
(6月29日の補遺)
英国でPAS合法化法案を出した(準備中かも?)Falconer上院議員がTime紙に寄稿した際に「英国医師会もスタンスを中立に変更した」と事実と違う記述をし、同医師会から訂正されている。英国医師会は6月末に中立に変更する動議を否決したばかり⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65271215.html。
同医師会は09年7月にも同じ動議を否決している⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/53614646.html
(7月10日の補遺)
同医師会は09年7月にも同じ動議を否決している⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/53614646.html
(7月10日の補遺)
⑤ Nicklinson&Martin訴訟
ニックリンソン訴訟については、あまり詳しくはないですが ↓
“ロックト・イン症候群”の男性が「妻に殺してもらう権利」求め提訴(英)(2010/7/20)
自殺幇助希望の“ロックト・イン”患者Nicklinson訴訟で判決(2012/3/13)
自殺幇助訴訟のNicklinsonさん、ツイッターを始める(2012/7/2)
「死ぬ権利」求めるロックト・イン患者Nicklinsonさん、敗訴(2012/8/17)
Nicklinsonさん、肺炎で死去(2012/8/23)
“ロックト・イン症候群”の男性が「妻に殺してもらう権利」求め提訴(英)(2010/7/20)
自殺幇助希望の“ロックト・イン”患者Nicklinson訴訟で判決(2012/3/13)
自殺幇助訴訟のNicklinsonさん、ツイッターを始める(2012/7/2)
「死ぬ権利」求めるロックト・イン患者Nicklinsonさん、敗訴(2012/8/17)
Nicklinsonさん、肺炎で死去(2012/8/23)
一緒に訴訟を起こしたマーティン(仮名)さんの訴訟は最高裁へ。
ところで、Right to Lifeの記事は拾っていませんが、未亡人はこういう方向へ↓
⑦ Liverpooll Care Pathwayの機会的適用論争
“終末期”プロトコルの機会的適用で「さっさと脱水・死ぬまで鎮静」(英)(2009/9/10)
「NHSは終末期パスの機会的適用で高齢患者を殺している」と英国の大物医師(2012/6/24)
英国の終末期パスLCPの機会的適用問題 続報(2012/7/12)
LCPの機会的適用でNHSが調査に(2012/10/28)
「NHSは終末期パスの機会的適用で高齢患者を殺している」と英国の大物医師(2012/6/24)
英国の終末期パスLCPの機会的適用問題 続報(2012/7/12)
LCPの機会的適用でNHSが調査に(2012/10/28)
こちらは自殺幇助というよりも無益な治療論の線だと私は考えていたのですが、
その意味で今とても気になっているのが米国のPOLST ↓
医師が主導して考えさせ、医師の指示書として書かれる終末期医療の事前指示書POLST(2012/11/26)
その意味で今とても気になっているのが米国のPOLST ↓
医師が主導して考えさせ、医師の指示書として書かれる終末期医療の事前指示書POLST(2012/11/26)
WA州の高齢者施設経営者からMA州住民への手紙「PAS合法化したら滑ります」(2012/5/29)
MA州医師会が11月住民投票のPAS合法化をめぐる質問に反対を表明(2012/9/18)
筋ジスのジャーナリスト「死の“自己選択”は幻想」(2012/11/2)
Dr. Emanuel「PASに関する4つの神話」(2012/11/5)
MA州の自殺幇助巡る住民投票 合法化ならず(2012/11/7)
MA州の自殺幇助住民投票結果の分析(2012/11/10)
MA州医師会が11月住民投票のPAS合法化をめぐる質問に反対を表明(2012/9/18)
筋ジスのジャーナリスト「死の“自己選択”は幻想」(2012/11/2)
Dr. Emanuel「PASに関する4つの神話」(2012/11/5)
MA州の自殺幇助巡る住民投票 合法化ならず(2012/11/7)
MA州の自殺幇助住民投票結果の分析(2012/11/10)
Right to Lifeの記事が「来年」に向けて挙げている動きは以下。
「自立生活できない身障者も可」スコットランド自殺幇助合法化法案(2010/1/22)
スコットランド自殺幇助合法化法案から「自立できない障害者」要件は外される見通しに(2010/9/22)
スコットランドの自殺幇助合法化法案、否決(2010/12/2)
スコットランド自殺幇助合法化法案から「自立できない障害者」要件は外される見通しに(2010/9/22)
スコットランドの自殺幇助合法化法案、否決(2010/12/2)
② 英国議会にもFalconer議員などの陣営から法案提出か。
既に合法化推進の活動団体から法案の文案が出ていて、意見募集が11月で締め切られたところだとか。
既に合法化推進の活動団体から法案の文案が出ていて、意見募集が11月で締め切られたところだとか。
③ ニックリンソン&マーティン訴訟の最高裁判決。
④ アイルランドのASLの女性の訴訟で高裁の判決が1月10日に予定されている。
⑤ Royal College of General Practitioners Councilの委員長が12月にジャーナルで
すべての医学会、医師と看護師はこの問題で中立の立場をとるべき、と主張。
すべての医学会、医師と看護師はこの問題で中立の立場をとるべき、と主張。