オランダの2011年安楽死報告書

オランダの2011年の安楽死についての報告書が出ている。



報告書そのものはなかなか読み切れないので、
これについてのBioEdgeの以下の記事から。

2011年の安楽死は3695件で
前年よりも18%の増。

地域ごとに置かれた5つの安楽死委員会は
本来なら医師からの報告書を受けて合法に行われたかどうかを判断し、
42日以内にその結果を医師らに通知しなければならない。

しかし安楽死件数の増加に追い付かず委員会が人手不足になっているため、
法律で定められた期限内に検証結果を関係した医師らに交付することができないという
「受け入れがたい」「適法ではない」状況となっている。

もっとも3つの地域では50日で出しているし、
最悪でも175日で出しており、平均では111日。

3695件のうち、委員会が法律の通りに実施されていないと判断して
the Board of Procurators Generalとthe Healthcare Inspectorateに送ったのは4件のみ。
その内容については報告書は触れていない。

また、安楽死を報告しない医師らがいる問題にも
この報告書は触れていない。

今年7月にLancetで米国の医師Bernard Loが指摘したところでは
安楽死を行った医師の20%は報告しておらず、
それらが患者の意思に基づくものか否かは知りようがない。




Lancetで今年7月に行われた関連の議論については
こちらのBioEdgeのエントリーに ↓
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10158