2012年11月12日の補遺

BBCがTerry Pratchettをプレゼンターに作成した自殺幇助のドキュメンタリー Choosing to DieがGrierson英国ドキュメンタリー賞を受賞。:「BBCは合法化のチアリーダーだ」との批判が出ていた、あのドキュメンタリー。
http://www.telegraph.co.uk/culture/film/film-news/9660994/Terry-Pratchett-assisted-suicide-documentary-Choosing-to-Die-wins-Grierson-British-Documentary-Award.html



日本。「延命治療せず」救命センター6割経験 搬送の高齢者に。この1年に救急搬送された65歳以上の高齢者に、人工呼吸器や人工心肺、人工透析などの積極的な治療を中止したり差し控えたりした経験の有無と件数を尋ね た。この結果、63%にあたる91施設が「ある」と回答した。呼吸器の中止・差し控えは計302件あり、このうち、患者の年齢や病気名など具体的データを 挙げた中止例は14件あった。人工心肺の差し控え・中止は37件あった。:そろそろ「過剰な医療で苦しめられるから死の自己決定を」という前提にはアップデイトが必要では?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121111-00000022-asahi-soci

サン・ディエゴ郡医師会の「恩恵のない治療と係争解決に関する病院方針モデル」:いつのまにか「無益な治療」とは言わずに、生命倫理の原則の一つを引っ張ってきて「恩恵にならない治療」と呼ぶことに?
http://www.sdcms.org/publications/model-hospital-policy-non-beneficial-treatment-and-conflict-resolution

John Lantosの引きいるChildren’s Mercy BioethicsがNICUの無益な治療論をめぐってディベイトを企画。新生児生命倫理の専門家、William Meadowと Annie Janvier招き。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2012/11/slow-codes-show-codes-and-no-codes-in.html

ゲイツ財団が力を入れてきたマラリア・ワクチン(グラクソ・スミス・クライン製)RTS,Sのアフリカでの治験で、軽症で31%、重症で37%という予防率にとどまり、NYTとForbsその他が報じている。ビル・ゲイツも芳しくない成果だと認めているのだけれど、それがファーマ系のサイトだと、「3割も予防」というタイトルに化ける。
http://www.nytimes.com/2012/11/10/health/malaria-vaccine-candidate-produces-disappointing-results-in-clinical-trial.html?_r=0
http://www.forbes.com/fdc/welcome_mjx.shtml
http://pharmabiz.com/NewsDetails.aspx?aid=72120&sid=2



季節性インフルエンザワクチンの開発でVisterra社がゲイツ財団の資金援助をゲット。
http://blogs.wsj.com/venturecapital/2012/11/09/the-daily-start-up-visterra-gets-gates-backing-to-advance-flu-drug-to-trials/

英国政府、インドへの経済援助2015年までに打ち切り.
http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-20265583

中国政府が今度こそ死刑囚からの臓器摘出を辞めると言っているらしい。:うへぇ。2006年ごろから、何度もそういうこと言ってきたと思うんだけれど。⇒http://www.arsvi.com/2000/0701km.htm
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10305




代理母として13人も生んだ女性(49)が引退
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10313

日本「がん5年生存率」検索可能に 何を見ればいいのか?:施設別生存率を公開して……で、学校のイジメ問題みたいなことが起こらなければいいけれど。イジメがあっても評価が下がらないように絶対に認めず学校の保身が最優先されるように、生存率のアップに寄与しそうにない患者は引き受けない病院が続出する、とか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121112-00000501-san-soci

そういえば米国の11月は介護啓発月間。
http://www.sacbee.com/2012/11/08/4970149/november-is-long-term-care-awareness.html