米国の“鎮痛剤問題”

昨日のニューヨーク・タイムズ
“鎮痛剤問題”への取り組みの一環で
製薬会社と薬局や医師との間を取り結ぶ卸業者への
規制が強化されている、という話題があったので、↓




補遺ではあれこれと拾ってきたような気がして、
ざっと検索してみたら、こんなにあった ↓


2009年7月1日の補遺
処方薬の鎮痛剤 Percocet と Vicodin は禁止に、薬局で買えるTylenolは一回量を減らすべき、とFDAアドバイザー。これらに含まれる acetaminophenに肝臓を害する可能性。 日本の鎮痛剤は? 米国の薬の一回量って、日本のよりもずいぶん多いんだったっけ?
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/06/30/AR2009063004228.html
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/53603326.html


2010年9月14日の補遺
鎮痛剤などの処方薬への中毒者が増え、他人の家に盗みに入る事件が増えている
http://www.nytimes.com/2010/09/24/us/24drugs.html?th&emc=th
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/61698101.html


2011年9月1日の補遺
NY Timesに、8月28日のエントリーで取り上げたpill mill(“処方薬の自動販売機”クリニック)に関する記事があり、フロリダ州オピオイド系鎮痛剤Oxycodoneの違法な流通経路を遮断しようと法改正。:このpill mill問題、大きな社会問題となりそうな気配。
Florida Shutting ‘Pill Mill’ Clinics: Officials have implemented tougher laws in an effort to disrupt an illegal pipeline for prescription for drug Oxycodone.
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/63915702.html


2011年9月18日の補遺
例えばイーライ・リリー社が Zyprexa の違法マーケッティングで有罪を認め、刑法違反の罰則金と4つの民事訴訟の和解金とで総額140億ドルを払ったケースや、Alpharma が鎮痛剤 Kadian の処方で医師にキックバックを払っていた疑いで4250万ドルを支払ったケースなど、ビッグ・ファーマが罰則を支払っている場合にも、関与した医師は無罪放免されていることの不思議を、例によってProPublicaが。
http://www.propublica.org/article/doctors-avoid-penalties-in-suits-against-medical-firms
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/64018713.html




2011年12月25日の補遺
米国の鎮痛剤の過剰投与による死者は場所によっては覚せい剤による死者よりも上回っている。ここにも大物研究者とビッグ・ファーマの癒着の構図。2本目の記事の冒頭で名前が挙がっているのはDr. Scott FishmanとDr. Perry Fine。
http://www.propublica.org/article/the-champion-of-painkillers
http://www.propublica.org/article/two-leaders-in-pain-treatment-have-long-ties-to-drug-industry
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/64535649.html


2012年7月13日の補遺
米国の検死制度の怠慢と機能不全を暴いているProPublicaのシリーズ最新記事。2004年に腎臓結石の手術 で入院中、鎮痛剤を出された直後に心臓マヒで死んでいるのが発見された男性(61)。病院側は男性の心臓を今だに保管していて、妻に返そうとしない。検死 が行われるのは病院死の5%のみで、遺族側には死因が分からないままというケースが少なくない。
http://www.propublica.org/article/cardiac-arrest-hospital-refuses-to-give-widow-her-husbands-heart
http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65318220.html