2011年9月23日の補遺

障がい者の性」というタブーを超えて――性的介護の非営利組織が東京で講義:ホワイトハンズについては5月12日の補遺で拾った。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110923-00000305-alterna-soci

米本昌平[論点]出生前診断で中絶倍増(2)生命倫理 再議論の時「ルールを再整理すべき時期に来ている」「医師だけでやるべきではない。医師は当事者であるため、どうしても技術を使う方向に向かいがちになるからだ」。同感。科学とテクノの進歩によって、医療に対してシビリアン・コントロールが効きにくくなっていること、それが「メディカル・コントロール」のリスクを高めているように思えることが今の世の中の大きな問題の一つだと私は考えている。もう1つ米本氏「アカデミズムは、社会が取り組むべき問題の形が適切な方向に向かうよう、課題志向的な志を持つべきだ」。これも同感。ただ、文化系の学者さんたちは生き残るための場所そのものを奪われていきつつあるし、そこで生き残るためには「科学とテクノで簡単解決」文化やメディカル・コントロールのお先棒を担ぐ仕事をする以外にないところへと、アカデミズムそのものが政治的に痩せ細りを余儀なくされているような気がする。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=47424

「メディカル・コントロールの時代」というのは、この度上梓した拙著「アシュリー事件」の副題にも使っている表現なのですが、当ブログが「メディカル・コントロール」という表現を始めて使ったのは、たぶん、こちらのNorman Fost関連のエントリー ↓
「ハイリスクの親」を特定することから始まる児童虐待防止プログラム:Norman Fostが語る「メディカル・コントロールの時代」:You Tube(2分半)(2011/2/21)

上のエントリーから更に頭が勝手に飛躍して、科学とテクノロジ―の論理や価値意識の暴走にシビリアン・コントロールが利かなくなり、メディカル・コントロールの世界の到来が危ぶまれるのではという話を、こちらのエントリーに ↓ 
「現代思想2月号 特集 うつ病新論」を読む 3:社会と医療の変容と「バイオ化」(2011/2/23)




これまでに補遺で追いかけてきたOR州の自殺キット販売事件で、FBIからの自殺の危険情報を受けてOR州の警察が自殺キットを買った男性の自宅に踏み込んだところ、男性は不在でキットは安全な場所に保管されていた、という騒動があったらしい。
http://www.reuters.com/article/2011/09/22/us-suicide-kits-oregon-idUSTRE78L0F920110922

<米国>有名死刑囚に刑執行 一貫し冤罪訴え、国内外で批判:18日の補遺で拾ったTroy Davisさんの死刑問題の日本語の続報。死刑執行日が何度も設定され、先日は最後の食事を食べ終えた直後に延期となったけど、ついに処刑が行われた、と。こんなに非人道的な拷問もないような。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110922-00000063-mai-int

上記Troy Davisさんの処刑に関するGuardianの記事。
http://www.guardian.co.uk/world/2011/sep/22/troy-davis-execution-last-words?CMP=EMCGT_220911&

スウェーデン保育所で遠足の際に子どもにGPSをつけさせることに。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/234819.php

「長生き遺伝子」に議論。他のファクターが関与していると考えられ。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/234815.php