依頼者が代理母にメールで「離婚したから引き取れない」、生まれた双子は養子に

カナダのCathleen Hacheyさん(20)は
英国人夫婦の代理母をしていたが、双子を妊娠して27週目に
Eメールで、離婚したので生まれた双子は引き取れないと通知された。

既に自分自身の子どもが1歳と2歳と2人いるHacheyさんは
代理母の妊娠中に、夫婦からもらう経費では医師に命じられた安静を守れず
そのストレスなどから自分も夫婦関係が崩壊しており、

6月28日に双子を出産した後、なんとか養子にもらってもらえる先を見つけたが、

依頼者夫婦とは何カ月かの間、毎日の電話で互いに理解を深めて、
去年の11月には直接会っているものの、契約書に書かれていたのは
夫婦が双子の法的両親であることと、経費として毎月200ドルを支払うことのみで、
カナダの法律ではどうにもできない立場に置かれてしまった。

専門家は、代理母も両親になる予定の人も、どちらにももっと保護が必要だ、と。

しかし、トロントの生殖補助医療を専門にする弁護士は
「若くて、美人で、人を信じやすい人なのでしょうが、
もっと自分の身を守る手を打っておくべきでしたね。
そのために法律があるのですから」と。

こんな目にあっても、Hacheyさんはまた代理母をやると言っている。
ただし、次はエージェンシーを通し、弁護士のアドバイスを受ける、とのこと。

20-year-old surrogate mother abandoned
BioEdge, September 17, 2011



トロントの弁護士のコメントって、
まるで代理母の方の自己責任みたいな言いようだなぁ……というのも
気になるところですが、

それよりも何よりも、子どもの命とか人生とかが
こんなにも安直に大人の都合で左右されることに、強い抵抗感を覚えた。

そしたら、1つだけ入っているコメントが

「この記事でショックなのは、問題にされているのが
代理母を保護するためにもっと法律の活用を、という話だけだということ

2人の子どもが遺伝上の親と産みの母親の両方によって
搾取され、捨てられたのですよ。

関わった人たちはみんな児童虐待で刑務所行きになるべきです

実際、ざっと読んだだけだけれど、上記の元記事の2本とも、
代理母への保護の問題として扱われており、だから
代理母はエージェンシーを通して法的な保護手続きをとれ、という論調となっており、
生まれてきた子ども達の福祉や権利についての関心は見られない。