2010年12月12日の補遺

ピッツバーグ大学の調査で、65歳以上で入院中に人工呼吸器を使って生還・退院した患者は、呼吸器を使わずに退院した患者よりも、長期に渡る障害を負う確率が高い、と。:臓器摘出のために人為的に心臓死を引き起こす「ピッツバーグ方式」の、あのピッツバーグ大学だよ……。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/210836.php

英国連立政権の保健相から11月30日に白書 Healthy Lives, Healthy People: Our Strategy for Public Health in England. これは、その白書を「ふん。口先だけ」とけなすLancetの論文。白書そのものは、こちら
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2810%2962244-1/fulltext?elsca1=TL-101210&elsca2=email&elsca3=segment

英国のどこかの地方自治体が、在宅介護の支給に上限を設けるなど200万ポンドの社会サービスのカットを決めている。高齢者、障害者への影響に懸念。:これはあちこちで起こっていることなのだろうと思う。
http://www.thurrockgazette.co.uk/news/8732259.__2_million_of_adult_social_care_cuts_approved/

米国小児科学会から、子どもの摂食障害の急増に警戒感。:いかに子どもの「学校の成績」を上げるか、いかに頭の良い子どもにするかが、科学研究の重要なテーマになっていたり、“科学とテクノの簡単解決”文化の暴走が「親の決定権」や「親のプライバシー権」で正当化されたり、社会全体がどんどん虐待的な親のようなっていく米国の狂騒状態をみていると、急増しない方がおかしいと思う。ロボットならぬ子どもには心というものがあるのだから。あー、でも摂食障害にも遺伝子決定説が出てくるからなぁ……。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/211006.php


高齢者のウツ病予防介入に何が効果的かという実験で、効果があったのは人との交流のある活動で、運動、スキル・トレーニング、支援グループ、回想、それらの組み合わせには、大した効果が見られなかった。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/211162.php