2010年11月22日の補遺

Ashley事件の怪現象ふたたび。:まあね。HCRの成長抑制特集が出たばかりだしね。
http://www.drugrehabilitationspa.com/how-will-this-effect-her-coginitive-development

子どもの権利条約から21年。:アルベルタ大のSobsey氏は、”Ashley療法”はこの条約の違反であると07年当初から一貫して言い続けている。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/208861.php

摂食障害にまで関与遺伝子が見つかっている。:この前、「自分は機械論に立つから心なんて存在しないと考える」という人がいて、それがずっと私の頭と心の両方にひっかかりを残している。遺伝子決定論も、例えば、ウツ病の脳内化学バランス不調説(それは原因ではなく結果ではないのか……と私は個人的に疑っている)のように、人の心の複雑さに対する洞察を失わせていくような気がする。例えばなだいなだ先生や河合隼雄先生がいっていることに近いのだけど。摂食障害を遺伝子の変異で決定づけようとすることにも、同じ危うさがあるんじゃないのかなぁ、と思う。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/208743.php

オーストラリアで入院待ち状態のまま死ぬ患者数が、交通事故による死者数と並んだ。
http://www.canberratimes.com.au/news/local/news/general/hospital-wait-deaths-on-par-with-road-fatalities/2003807.aspx?src=enews

医療検査の放射線被ばくは子どもでは特に深刻な影響があるため要注意、というのは医療現場の常識となりつつあるなか、歯科医療だけはその意識が薄い。それどころか、さらに放射線量の多い検査も登場しつつある。でも現在、無規制とのこと。:ガン検診で、利益の割に被ばくリスクの方が大きいという話は、こちらの文春の特集にもあった。
http://www.nytimes.com/2010/11/23/us/23scan.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=a2
http://video.nytimes.com/video/2010/11/22/us/1248069363524/the-price-of-a-smile.html?nl=todaysheadlines&emc=ab1

IT技術からの絶え間ない刺激に慣れて育った若者は、じっくり本を読むといった集中を要する学習の能力を失いつつある?:これもまた、最近、「頭がいいだけのバカ」と呼びたい人たちが増えている要因の1つのような気がする。
http://www.nytimes.com/2010/11/21/technology/21brain.html?_r=1&nl=todaysheadlines&emc=a2

これも、そういう人たちじゃないのかしら。米国の夫婦が、妻の妊娠の経過を逐一ブログに掲載して、妊娠継続すべきか中絶すべきかの投票を行っている。これはゲーム感覚なのか、一体何なんだ?
http://www.birthornot.com/about_page/

ずっと補遺で追いかけているイランの女性の投石処刑問題で、絞首刑かと言われていた女性に、助けてやってもいいか、などという話も。:いったい、どうなっているのか、さっぱり。ただ、イスラム世界の女性差別が、国際世論を意識して、揺らいでいるということ……なのであれかし、と思う。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/nov/23/sakineh-mohammadi-ashtiani-stoning?CMP=EMCGT_231110&