2010年10月19日の補遺

米国へ行って日本の介護保険を自慢してくる人がいる。:これは、みんなで、どんどん自慢して歩けばいいと思う。それで、本当に世界に誇れるだけの日本独自の医療と介護の連携システムを作り上げようという覚悟を決めればいい。
http://www.valdosta.edu/news/releases/takamitsu.101910

そうかと思えば、APECで「日本の女性は家庭で働くのを喜びとしている」「それが日本の文化」と恥さらしな女性差別発言をする政務官もいる。10月3日のニュースなんだけど、知らなかった。それに対して、また「自立した女性の集会だけに」という経産省の官僚のコメントにも同じ差別意識があるような気がするし、「女性たちの批判」だけが集中するということも、こういうニュースがあまり大きく報道されなくなってきているのも気になるし。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101003k0000m010097000c.html?link_id=RAH05

トンコさんがアラブ首長国連邦最高裁が、男性による妻子への暴力を一部容認したことを紹介している。記事内容に全面的に賛成。トンコさんの問題意識は女性差別だけにとどまっていないけど、とりあえず上記ニュースと一緒に知ったので、張り倒して「しつけ」てやりたい男の顔が何人か頭に浮かんだ。
http://blogs.yahoo.co.jp/tonko_hard/50969824.html

オーストラリアの介護者週間:このところ結構、報道が出てくることに驚く。認知度が高くなったのかも。
http://www.begadistrictnews.com.au/news/local/news/general/national-carers-week/1972169.aspx
http://www.fairfieldchampion.com.au/news/local/news/general/its-a-time-to-think-of-carers/1973037.aspx

……と思ったら、オーストラリア政府は9月末に全国介護者戦略の枠組みを発表していた。法案提出するらしい。動いているなぁ。
http://www.health.gov.au/nationalcarerstrategy

更年期後のホルモン補充療法乳がんリスクがあることは2002年だかに指摘されて、翌日には米国で同療法を受ける人が半減したという話があったけど、今度はそのリスクが確認されただけでなく、乳がんで死ぬ確率もあがることが分かったそうな。:Ashley事件の「成長抑制療法」って、そのホルモン補充療法で使われるうちの1つ、エストロゲンの大量投与でやるんですけどね。まぁ、子宮も乳房も先に摘出しておけばリスクもなくなるという理屈くらい平気で垂れそうな人たちだから提唱しているわけなんだけど、フツーの常識的な人間である我々としては、よ~く考えてみてくださいね。発がん性があるんですよ。あと血栓症のリスクも。要するに、ぶっちゃけ身体に悪い。そういうものを幼い我が子に使いたいと思います、普通? しかも大量投与で?  
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/10/19/AR2010101905232.html?wpisrc=nl_cuzhead

妊娠中に魚の脂のDHAサプリを飲むと、生まれてくる子どもの頭が良くなるって、誰が言ったんだ? そんなのウソだったって。:だから、フツーにしてりゃいいんじゃない? もともと。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/205167.php

IVF前の包括的遺伝子スクリーニングの実験に参加した女性による初めての出産。ドイツで6月に双子の女児。9月にイタリアで男児
http://www.medicalnewstoday.com/articles/204885.php

年金改革を巡ってフランス全土でデモ。というかほとんど暴動状態?
http://www.guardian.co.uk/world/2010/oct/19/france-pension-protests-nicolas-sarkozy?CMP=EMCGT_201010&

サッチャー元英国首相、85歳の誕生日前にインフルエンザをこじらせて入院。:私はこの人が首相になった直後、日本のメディアが「サッチャー首相は家で夕食を作っているかどうか」を問題にしていたのが忘れられない。一国の首相の激務を考えたら、そんなの作らなくたって別にいいじゃん。一国の首相じゃなくたって、作らなくなって別に、もともと、そんなのどうでもいいことなんだけど。
http://www.guardian.co.uk/politics/2010/oct/19/lady-thatcher-hospital-flu-infection?CMP=EMCGT_201010&

これまでセラピストと本人の1対1が基本だった拒食症の治療に、両親が参加する新しい方向性。
http://www.nytimes.com/2010/10/19/health/research/19anorexia.html?_r=1&th&emc=th