Dignitasの Minelliが「病人だけじゃなく家族にも致死薬を出そうぜい」

愛する人がターミナルになり、
例えばスイスのDignitasなどに連れて行って自殺させると
愛する人を死なせた家族は落ち込むことになります。

そういう家族自身は、もちろんターミナルどころか病気なわけでもありません。

しかし、そういう家族にも致死薬の処方を認めるべきだ、と
Dignitasの創設者であり経営者でもある Ludwig Minelli。

調査によると、
12年前にDignitasを創設した際にはほとんど一文無し状態だった彼、
07年までに100万ドルを超える富を築いたんだとか。

なお、以前にもどこかのエントリーにまとめてはいますが、
この記事にある数字の整理を以下に。

現在までにDignitasに会員登録しているのは61カ国の5700人で、
そのうち724人が英国人。

入会金は200スイス・フラン(121ポンド)で、年会費は52ポンド。
実際に自殺幇助を頼むことになると1815ポンド。

Dignitasと提携している医師は6人で、
この医師らがバルビツレイトを処方するかどうかを決める。

その他にも、あれこれ費用がかかって、
希望者が実際に死ぬまでには約6352ポンドかかる。

なかには、高額な寄付をしてから死ぬ人もいて、
ぽんと6万ポンドを寄付していった人もあるとのこと。

スイスでは、一応、自殺幇助は違法ではないものの、
個人的な利益のためにやることは違法なので、
Minelliは、自分の資産は母親の遺産だと強調している、というわけ。



ターミナルな病状で自殺する人の
家族の自殺幇助も合法化しようと彼は言っているわけですが、

でも、Minelliは去年、すでに
健康な配偶者を末期がんの人と一緒に自殺させる行為にも手を染めているし……。