NC州の自殺幇助クリニック計画は、非難を浴びて棚上げ

昨日、スコットランドの自殺幇助合法化法案からの
「自立生活できない身障者」要件削除をお知らせしたばかりですが、
いいニュースが続きます。

かねて当ブログで追いかけてきた
“死の伝道師”Exoo師によるNCの自殺幇助クリニック開設計画問題で、

メディアの報道以来の世論の非難は
Exoo師には全くの予想外だったそうで
その間のことを「地獄でした」と語る彼は、計画を棚上げしたとのこと。

そんな計画に批判が出ないと考えていたこと自体が驚きだし、
非難を浴びて、それが自分にとって「地獄」だったからといって
さっさと撤退する、その程度の意識というのも、
それは一体なんなんだ……と思いますが、

ともあれ、よかったです。

Assisted suicide plan shelved
The Charlotte Observer, September 23, 2010


なお、一貫して合法化の動きに抵抗を続けているEuthanasia Prevention Coalitionは
Coalitionのブログ・エントリーでこの話題を取り上げた際に

当ブログでも紹介したオレゴン州のWeisberg医師のDignity House計画にも触れて、

いずれもスイスのDignitasでMinelliが大儲けしていることが動機になっているのでは、と分析。

Weisberg医師の、葬儀屋を模したような料金リストに見られるカン違いのレベルと、
今回のExoo師の安易な計画発表―撤回に見られる意識のレベルとは
いずれも非常に次元が低く、確かに、その程度なのかも……。