ゲイツ財団資金で超音波による男性の避妊法を開発、途上国向け?

North Carolina大学のチームが
睾丸に超音波を照射すると6ヶ月間精子ができなくなるとみられることから、
確実で、低コストで、長期的に使えて、しかも手術のように不可逆ではない
男性向けの避妊術として確立すべく、

ゲイツ財団のGrand Challenge Exploration Grant、10万ドルを受け
今後、本格的な治験に乗り出すことに。

スポーツ医療や理学療法の施設にある治療機器を使えば
途上国から第1世界まで、世界中の夫婦で使えるから、と。



う~ん……な~んか、この記事、“まんま”には受け取れない……。

知的障害・貧困を理由にした強制的不妊手術は過去の話ではないのエントリーの
⑤のところに書いていますが、

途上国の母子保健施策として避妊や中絶を含めた支援キャンペーンが
G8などで議論となっている最中で、

もちろん、これはグローバルヘルスの重要課題。
Gates財団がこの動きをリードしていないはずがありません。

そして、途上国の母子保健施策に「家族計画」を含めることについて
米国内の世論も真っ二つだという話も出てきているのですが、


つい8日に拾ったウズベキスタンの強制不妊
貧困・人口対策として行われているようです。

なんだか……なぁ……。

BBCの記事にある「低コスト」というところもそうなのだけど、
わざわざ「途上国」に触れていることにしても、
特に「可逆的で」とわざわざ書いてあるところも、
手術のように不可逆な侵襲ではない、という言外の意味であって、

どうも、途上国での貧困・健康問題への対策として「家族計画」の導入が
狙われているんじゃないんだろうか……。

強制不妊を手術でやってしまうとコストもかさむし、
当然ながら、その身体への侵襲が人権問題となることを意識して、
批判をかわせる方法が模索されている……なんてことは、ないのだろうか。

そして、貧困対策だけでなく、さらに知的障害者への適用も……ということは?