幇助合法化を訴えて自殺した健康な夫婦の続報を新たな事件のように書くBBCの怪

最近、BBCに対しては、自殺幇助合法化問題で偏向報道を行っていると
議員らから批判が出ている(詳細は文末にリンク)ところですが、

そのBBC、本当に不可解なことをします。

昨日、以下のような記事が掲載されました。
タイトルは「BBCに遺書を送った夫婦が自殺」。



しかし冒頭のリード部分に「11月に自殺した」とあるように、
この事件は既に去年11月に自殺として報道されています。


つまり、昨日の記事は、
その事件で行われていた検視官らの捜査が終わって
幇助を受けた自殺ではなく本人たちによる自殺だったことが確認された、という
いわば、続報記事 なのです。

それなら、今回のタイトルは
「遺書を送った夫婦、検視官調査で自殺と確認」とするべきところで
今回、また新たに自殺した夫婦がいるかのような
紛らわしいタイトルは、おかしい。

しかも、記事の内容も、
自殺幇助は合法化すべきだという夫婦の遺書での主張や
夫婦の行動に賛成した子どもたちの発言に多くのスペースが割かれています。

冒頭の「11月に」を見過ごして不用意に読むと、
今回、また新たな事件が起こったかのように受け取られそうな書き方でもあり、

また続報にかこつけて、
これからやってくる老いを拒んで死ぬ権利を主張する夫婦の言い分に
改めてスポットライトを当てて、それを世論に投げかける書き方でもあります。

私も最初は、てっきり「また起こったか」と思いました。

ただ、前の事件の記憶もあったので検索してみたら
やはり11月に既に自殺として報じられた事件のことだったので、
唖然としたという訳です。

いったいBBCは、なにをやっているのか。

日ごろから、
科学とテクノで「こういうことができるようになる日が近い!」というニュースが
BBCには特に多いことも、私はずいぶん前から感じており、なんだかなぁ……。