発がんリスクが半減する薬だっていうのに、なんで飲まないの?
ねぇ。もしも……よ。もしも、誰かが、
癌になるリスクを半分に落とす薬を発明してくれたとしたら
あなた、飲む?
癌になるリスクを半分に落とす薬を発明してくれたとしたら
あなた、飲む?
もちろん飲むわよね。
飲まない人なんて、いないわ。そうでしょ?
飲まない人なんて、いないわ。そうでしょ?
その薬、実は、もうずっと前に出来ているのよ。
こういうのは、今ではインターネットのリスク・スコアのページがいくらでもあって、
たちどころに計算してもらえるのよ。知らなかった?
たちどころに計算してもらえるのよ。知らなかった?
しかも、その中の13人には、骨粗しょう症による骨折を免れるというボーナスまでつく。
それなのに、なぜか、この薬、みんなが飲みたがらないのよ。
調査すると、ほぼ全員が、こんな薬は飲まないと思うって答える。
80%が「副作用が心配だから」って。
調査すると、ほぼ全員が、こんな薬は飲まないと思うって答える。
80%が「副作用が心配だから」って。
そりゃ、確かに副作用はあるわよ。それも、まぁ、深刻なのがあることはある。
例えば、さっきの52歳の1000人みんながtamaxifenを飲んだら、
そのうちの21人は乳がんの他に、きっと子宮ガンになる。
あ、もちろん早期発見できれば普通は治療できるから大丈夫なんだけど。
例えば、さっきの52歳の1000人みんながtamaxifenを飲んだら、
そのうちの21人は乳がんの他に、きっと子宮ガンになる。
あ、もちろん早期発見できれば普通は治療できるから大丈夫なんだけど。
それから1000人のうち半数には
この薬を飲まなくても、自然に“のぼせ”などの更年期症状が起きてくるわけだけど、
tamoxifenが原因で更年期症状が起きる人が、そこに120人追加される。
この薬を飲まなくても、自然に“のぼせ”などの更年期症状が起きてくるわけだけど、
tamoxifenが原因で更年期症状が起きる人が、そこに120人追加される。
もちろん副作用をあなどってはいけないけど、でもさ、
だからといって tamoxifen を飲まないことのリスクもちゃんと考えた方がよくない?
だからといって tamoxifen を飲まないことのリスクもちゃんと考えた方がよくない?
そこのとことを、みんな、わかってないのよね。
何かを“する”ことのリスクにばっかり頭が行っちゃってて、
何かを“しない”のリスクの方はてんで見えていない。
何かを“する”ことのリスクにばっかり頭が行っちゃってて、
何かを“しない”のリスクの方はてんで見えていない。
でも、ほら、例えば百日咳のワクチンを打たないで
子どもが百日咳にやられることを考えてみなさいよ。
打てるワクチンがあるのに使わないことのリスクがいかに大きいか。
そんなの、すぐに分かることじゃない。
なんで、こんな簡単なことが理解できないのかしら。
子どもが百日咳にやられることを考えてみなさいよ。
打てるワクチンがあるのに使わないことのリスクがいかに大きいか。
そんなの、すぐに分かることじゃない。
なんで、こんな簡単なことが理解できないのかしら。
ハイ・リスク患者のがん予防治療にどんどんフォーカスしている研究者の間では
ほんと、これ、頭の痛い問題なのよ。
ほんと、これ、頭の痛い問題なのよ。
ほんと、お医者様って、ありがたいわよねぇ…。
以上、記事内容は忠実にとりまとめつつ、
トーンについてのみspitzibaraの感性に響いてきたままに書いてみました。
トーンについてのみspitzibaraの感性に響いてきたままに書いてみました。
(あ、最後の1行だけは、spitzibaraの勝手な追加です)
ここでは、乳がん予防のために体内のエストロゲンを下げた方がいい、という話ですが、
でも「更年期から後、失われるエストロゲンは補いましょう」といわれて乳がんになった……と
いう話もありまして、そちらの話を、こちらのエントリーで拾ったばかり。
でも「更年期から後、失われるエストロゲンは補いましょう」といわれて乳がんになった……と
いう話もありまして、そちらの話を、こちらのエントリーで拾ったばかり。
更年期は、ビッグ・ファーマの提供でお送りしました……(2009/12/13)
そういえば、こういうのも。
骨減少症も「作られた病気」?……WHOにも製薬会社との癒着?(2009/9/9)