新型インフル大流行時に「呼吸器を使わせない患者」基準作りが進んでいる(米)
1918年のインフルエンザの大流行では
世界中で5000万人が死んだとされているが、
世界中で5000万人が死んだとされているが、
次にNYでは1200台の呼吸器を追加購入して、
中等度の流行には対処できるだけの数を確保した。
中等度の流行には対処できるだけの数を確保した。
腎臓障害、転移して予後の悪い癌、死に至る可能性のある「重症で不可逆的な神経障害」など
慢性的な重病のある人たちから家族の意向に関わりなく呼吸器を引き上げるとしており、
慢性的な重病のある人たちから家族の意向に関わりなく呼吸器を引き上げるとしており、
患者本人や家族の同意なしには呼吸器をとりはずすことを禁じた州法への
法的な対応策が現在、検討されている。
法的な対応策が現在、検討されている。
2007年に発表された際には、
今後、広く一般や高齢者、障害者、有色人種の地域住民、子どもを持つ人などから
意見を聞いて最終的なヴァージョンを作ると言われていたが、
こうした人たちの利益は生命倫理学者が十分考慮しているというだけで
直接的な意見聴取はほとんど行われていない。
今後、広く一般や高齢者、障害者、有色人種の地域住民、子どもを持つ人などから
意見を聞いて最終的なヴァージョンを作ると言われていたが、
こうした人たちの利益は生命倫理学者が十分考慮しているというだけで
直接的な意見聴取はほとんど行われていない。
また、カナダのオンタリオの保健医療当局が2006年に開発したプロトコルもあり、
こちらは集中治療室に送る患者の優先順位をつけるために
臓器の機能の量的アセスメント・ツール、
The Sequential Organ Failure Assessment (SOFA)スコアを考案している。
こちらは集中治療室に送る患者の優先順位をつけるために
臓器の機能の量的アセスメント・ツール、
The Sequential Organ Failure Assessment (SOFA)スコアを考案している。
これら専門家の会議は非公開。
災害時、緊急時のトリアージには批判が起こりにくいが、
近く災害時の医療に関する著書を上梓する予定の
カリフォルニア大学Irvine校のDr. Carl Schultzは
こんなプロトコルは政府にとっても企業にとっても
医療の質を上げる必要から開放してくれるのだから、
金銭的にも運営上もメリットが大きい、と批判的。
近く災害時の医療に関する著書を上梓する予定の
カリフォルニア大学Irvine校のDr. Carl Schultzは
こんなプロトコルは政府にとっても企業にとっても
医療の質を上げる必要から開放してくれるのだから、
金銭的にも運営上もメリットが大きい、と批判的。
「医療のスタンダードを下げることの問題は、
どこで止まるか、どこまで下げるのか、ということ。
これ以上、災害対応に資源をつぎ込みたくなければ、下げ続ければいいことになる」と。
どこで止まるか、どこまで下げるのか、ということ。
これ以上、災害対応に資源をつぎ込みたくなければ、下げ続ければいいことになる」と。
Flu Nightmare: In Severe Pandemic, Officials Ponder Disconnecting Ventilators From Some Patients
The ProPublica, September 23, 2009
The ProPublica, September 23, 2009
9月24日付で刊行されたthe Institute of Medicineの報告書は以下。
有料冊子のようです。
有料冊子のようです。